September 10, 2024
晩夏初秋の銘作紹介 vol.11 biographyのCotton/Silk Henley Neck S/S Tee
どうしたもんだか本日も色々と動いた平日になってしまいまして、しかもそんな中にあって春夏の発注もサクサク進み、国内で発注出来る分に関しては残りわずかになりつつあります。そして。本日売れてしまった物の中にはまだ紹介するには気候的に早い、という事で紹介していなかったデッドストックの米国製コンコルドネームのMA-1で１着だけ納品された50年代初期型の物が含まれております。一昨日ブログを読んでこれは！！と気づいたお客様が夜にラインで押さえてくれとおっしゃいまして、本日お買い上げ頂きました。これ複数の方が睨み合いをしていたアイテムで、こちらのお客様はブログの文面での情報に気付くのが遅れた分、あったら先手必勝と思っていたらしく、本日抑えられて大満足との事でしたが、そうなるとこれ折角他での情報がないアイテムであるにも関わらず、未紹介で終わってしまう事に。それは寂しいので暑い最中ではありますが、明日新作紹介として完売アイテムとして紹介してしまう事にします。完売アイテムなら時期を考えずに紹介しちゃえるし、巷ではほぼ完売になっている黒のMA-1の方の話も匂わせておく事が出来ますし。
今日裾上げを依頼されたパンツ2本をお直し屋さんに持って行ったら、それがコーデュロイとメッシュのシアサッカーだったんで、季節がガチャガチャですね、と言われてしまいました。全くねぇ、この時期は暑さが長引くと見て現物を足すべきか、長期的な視野で秋物を今から計画的に買い揃えていくか、悩ましい時期です。でもタイムリーに紹介している物は買っておいて良い物ばかりになる様に紹介しているつもりです。今日紹介する半袖Ｔシャツも１枚で様になる無地Ｔシャツにして、店頭にある半袖Ｔシャツの中で最もパターンに凝った１枚ですので、ジャケットや軽アウターの下に着て、冬にはラグジュアリーなダウンの中に着て良しの逸品です。
バイオグラフィーの数あるアイテムの中でも傑作中の傑作と言って良い作り込みがされたＴシャツで、まず生地がシルケット加工とかではなく本当に10％シルク混紡のスーピマコットン糸を使用。これにより見た目を加工によって光沢のあるものにするのではなく、シルクの持つハリやコシを持たせ、その上で光沢感より実際の滑らかさが加わっております。
そんな生地を使っているので、一般的にはシンプルに作ってしまうのがセオリーなんでしょうけど、これは然にあらず。まず前身頃は袖迄１枚続きの裁断でドルマンスリーブの様なのを傍にダーツを取って自然な曲がりに魅せております。後ろから見ると後ろ袖のパーツだけが独立してセットインスリーブになっているという特殊なパターンです。その分袖丈が若干長く、本当にハーフスリーブです。
首元のヘンリーネックに使われているボタンもしっかり貝ボタンを使用していて、ドレッシーな仕上がりに。凡そアーバンサーフというテーマからは逸脱したクロージングと合わせても遜色のない、というかパターンワーク的にはこちらの方が凝っている、大人の為の１枚と言えるでしょう。
元々量産になるかならないかの瀬戸際で、B.A.Tからのオーダーが殆どの発注を占め、バイオグラフィーが活動を休止する際に残っていた在庫を全て買い取ったのでこの生地のシリーズはほぼB.A.Tの専売モデルと言って良いぐらい担ってます。まぁ前述の通りでかなりドレス寄りでラグジュアリーな物になってしまっていますので、バイオグラフィーの取り扱い先を考えるとそれも仕方がないと思いますが、こう言ったアイテムが日の目を見ずにボツるというのは本当に偲びないので、こうやって紹介するのは良いのですが、実は新作紹介以来このＴシャツ、銘作紹介で全く紹介していなかったという事に昨日気付かされ、これは紹介しておかねば、となった次第です。価格は10,780円(税込)、44・46・48の３サイズ展開ですが、３色ともかろうじて全サイズ残っております。残っておりますが48は殆んど無くなっておりますので気になった方はお早めに。
という訳で明日はスパッと購入に踏み切ったお客様の迅速な行動により無くなってしまったオフィシャルサプライヤーによる米国製の50年代初期のファーストモデルのMA-1の紹介をさせて頂きます、完売しちゃってますがもう１型の紹介ではなく告知も兼ねて。お楽しみに。
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