September 04, 2023

晩夏初秋の新作紹介 vol.5 HAWKWOOD MERCANTILEのMilitary Twill Overall Trousers


いやぁ、恐ろしい、昨日の段階でケスティンからというかDHLからケスティンからの荷物が出荷されましたよ、という連絡が来たと告知したじゃないですか。そして９月１日に出荷されているのに３日になって連絡が来たんだよなぁ、とも書きました。そしてウェブ上の配達状況を見たら配送は６日になっていて、配送日の変更等も６日以降でしか選べなくなっていたからその様にご報告したのですが、なんと本日荷物が届きまして。もうびっくりです。しかもケスティン、取引がポンド建なのでとても高くなっている事に配慮してか、今回入荷したのはポルトガル生産分のみ。ポルトガルで生産されている分をオランダに出荷拠点を設け、そこから出荷してくれたので日EU間のEPAが適用されて関税がかからない様にしてくれました。想定していたよりもポンドが１割ほど高くなっている現在、このままだと当初予定していた価格を１割ほど上げなければならないな、と思っていたので関税がかからなくなった分とで相殺して当初予定していた価格で出す事が出来るので、それは嬉しかったです。ちなみに今回入ってきたのはカバーオール型のジャケット２型とウールフリースのクルーネックスウェット、そして昨年も展開していたフリースのアーディガンタイプの新色です。つまり４型ですね。まだ早くはあるのですが、カバーオールタイプはどちらもオーガニックコットンを使ったオリジナルの厚手のフランネルなので、秋向きです。どんどん入荷が進むのは恐ろしいですが、入荷があるとその出来栄えを見て嬉しくもあり、季節の進みを考えると微妙な気分でもあり。

インポートにおいて英仏伊のバランスをとりつつ全体的なテイストとしては英国に軸を置いてセレクトしているのにも関わらず、あまりの高さに英国製アイテムがなかなか取り難くなってきているのと、様々な要因から路線変更を余儀なくされているブランドが多く、ホークウッドもどちらかというとアウトドアな方向にシフトしつつあり、そんな中で未紹介な上に店頭に出ていなかったという恐ろしい事が発覚したパンツが今日の紹介です。


前回のホークウッドの紹介もパンツでしたが、困った事にホークウッド、どうしたもんだかパンツの紹介が抜け落ちていたんですよね・・・いや故意に外していた訳ではないのですが、しかもこのパンツ、ホークウッドのアイテムって当初１点ずつデッドストックの生地で作った大判のサコシュに入れられていた事もあって、シャツのストックの中に紛れ込んじゃってまして、店頭に出ていなかったのを今回ホークウッドのアイテムを１点１点袋の中まで確認してたら出てきちゃったという。

しかしこのパンツも現在ではかなり価格が上がっており、更に直近の展示会資料を確認したらなんとこのパンツに使われているミリタリーツイル、このカーキとネイビーどちらも残っておらず、残っているのはオリーブのみとなってました。勿論何らかの代替え生地は提案されてくるのでしょうけど、当初作られていたこの一番ベーシックなツイルがまさか色欠けして残りもわずかになっているとは・・・

しかも現在このパンツを展開している店舗が調べたところ皆無でして、やっているところは前回紹介した麻のパンツの様なドロストのパンツをベイカータイプでやるかデッキタイプでやるかこのオーバーオール型でやるか、という事になってまして、フロントがボタンで開閉出来てベルトループがあるホークウッドのパンツというのはどうやら日本で展開されていないみたいでして。夏はイージーにドローストリングスのパンツの方が良いでしょうけど、オフィサーシューズやミリタリーキャップトゥなんかで合わせるならしっかりとベルトを締められるパンツの方がしっくりくるでしょうし。何よりこのフロントの左右にアシンメトリーに配置されたポケットが大戦前後の英国軍のコマンドパンツの特徴的なディテールですから、それを再現しつつ細部の縫製を丁寧に仕上げたこのパンツ、敢えてべんタイルだヘリンボーンツイルだにせず定番生地をぶつけておいたのですが、まさかネイビーとカーキどちらも廃番になっているとは。背面のポケットもパッチで右側のみ、というのもデザインの特徴であり、左右あるのが普通なだけに片方ないというのが逆説的に差別化が図れているという不思議なパターンです。これアメカジでも５ポケット成立以前のウェストオーバーオールなんかに見られるディテールですが、その辺で英米で共通しているというのは偶然でしょうけど面白い一致です。

サイズもこれ若干大きめで、30インチ表記で80cm程度、32インチ表記で84cm程度ありますので、ゆとりを持って履いて頂けるかと。そして価格上昇前の発注だったので25,080円(税込)とリーズナブルです。現段階で２色とも２サイズともありますが、ネイビーの方が２サイズともラス１になっておりますので気になった方はお早めに。

さて、結果的に今日も雨予報は当たりましたが昼前には日差しが出ており、そこそこに気温は上がっていたと思われ。とても30℃以下にはなってなかったでしょうけど明日はまた猛暑日、36℃予報になっており6℃の気温差があります。真夏日か猛暑日かという違いで寒暖差というのは本当におかしな話ですが、この時期この気温差でエアコンのあるところとないところを移動していると、猛暑日が連続している頃以上に体に負担がかかりここにきての夏バテとかになる危険性がありますので体調管理にお気をつけ下さいませ。明日は同じ英国ブランド繋がりで価格の問題もあって生産されるモデルも限られてきているケスティンのこの時期から使えるパンツの紹介を予定しております、お楽しみに。
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Posted by mercier at 22:50:00 | from category: Main | DISALLOWED (TrackBack) TrackBacks
Comments

アーサー:

初期のベルトはどの様なものでしたか?
(September 05, 2023 20:07:13)

mercier:

初期って・・・・我が国でしたら弥生人の貫頭衣の腰を縛っていた紐ですね。

もっと前の縄文人が獲物を腰からぶら下げておくのに使った蔓もベルトでしょう。

てかこれは真面目に回答すべき質問だったのかが微妙な質問です。
(September 06, 2023 17:51:45)

アーサー:

ベルトは、サスペンダーが廃れて20世紀に出来たものじゃありませんか?
(September 06, 2023 18:51:57)

mercier:

それスーツの成り立ちみたいな感じで略礼服としてのスーツにベルトを使うか使わないかみたいな話になってはいやしませんか？？

ベルトという言葉の語源はギリシャ語のバルトレスで腰に巻いて携帯する鞭の様な武具であり、それが軍服として捉えるならその時代から存在している事が判ります。

ですからスーツスタイルに使われたのが初めてなんて事はありません。
(September 06, 2023 23:14:06)

アーサー:

冬のベルトはどの様なものでしょうか?
(September 07, 2023 21:14:58)

mercier:

冬のベルトねぇ。
ツィードとか使ってたら冬用なんでしょうけど、あまり見かけた事がないですねぇ。ツィード生地で作ったテープを編み上げたメッシュのベルトとかだったら秋冬専用でしょうね。

そもそもの考えがズレてると思いますよ？
夏用のベルトとそれ以外の３シーズンに使えるベルト、と考える方が妥当でしょう。
(September 07, 2023 22:25:23)

アーサー:

リネンのテーラードジャケットやスーツは夏にしか使えませんか?
(September 08, 2023 01:23:54)

mercier:

生地のウェイトや色にもよりますが、一般的な麻生地のジャケットやスーツは平年の北海道程度の気候の英国や同じぐらいの緯度の国の夏、日本だと春と晩夏初秋程度、30℃前後迄の夏がギリギリかな、というものでしょう。

最近ヨーロッパでは打ち込みをキツくしてダブルフェイスに織ったアーシーな色の通年用もしくは秋冬も念頭においたリネン生地が提案されていたりしておりますが、本来のリネン生地は上記の通りで快適に着られる気候と時期に着るべきものですね。

というかベルトの質問でリネンのジャケットの旬について聞くのは無しで。
(September 08, 2023 19:00:08)

アーサー:

イギリスでラウンジジャケット、アメリカでサックコート。ではフランスではなんというのでしょうか?
(September 13, 2023 17:42:59)

mercier:

英語ならともかくフランス語だイタリア語だとなるとこうですよ、と言われたところでご自身でしっくり来ないでしょうし、それならフランス語やイタリア語のお勉強しましょうね、となりゃしませんか？

英語でジャケットはフランス語で何か判ってます？
そういうところからご自身で調べてみましょう。
因みに英語でジャケットはフランス語でヴェストだしイタリア語ではギアッチャです。
(September 13, 2023 22:08:35)

アーサー:

何故、ラウンジジャケット（サックコート）は、カッタウェーにされているものが多いのでしょうか?
(September 14, 2023 22:15:50)

mercier:

違う内容を重ねて同じスレで質問するのは無し、と４つ前の最後に書いておりますが。

その辺きちんとしてくれないと回答もし兼ねますし質問も削除しますよ？

成立した時代に清掃として使われていた燕尾服に対し、リラックスウェアとして考案されたのがラウンジスーツであり、燕尾服はモーニングやタキシードと同じで一応あれ着て人前に出る服なので裾捌きが良い方が良かったんでしょう。ラウンジジャケットはそもそも座ってくつろいでタバコを吹かす際の服なのですから座っている時に足を組むのを妨げないカッタウェーで理に適っています。

という事で以降このスレには回答しませんので悪しからず。
(September 15, 2023 14:23:40)
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