October 20, 2024
秋の銘作紹介 vol.5 NORDISKのFlame-Retardant Cotton/Lien Fishing Coverall
一気に下がると判っていてもやはり体感でいかにも秋な感じで日中は長袖Ｔシャツ１枚か半袖Ｔシャツの上にシャンブレーのシャツぐらいで丁度良く過ごせ、日が暮れてからもしっかり気温が下がってその上に１枚ジャケットやカバーオールを羽織って丁度良いぐらい迄になりました。
しかし今日はこれはいかんだろ、という事が１つ。仮装した子供にお菓子を配る店を子供が廻るハロウィンイベントが橋本の街でも行われていたのですが、B.A.Tの上の階にある飲食店が２ヶ所お菓子を配る店として名乗りを上げており。１フロアに１軒の店でエレベーター１基と非常階段が付いているだけのビルなので、店のあるフロアに上がろうとしたら基本エレベーターで上がる事になります。そこにハロウィンの子供だけでも無理なのに親がワラワラ着いてきて一緒に乗るもんだからエレベーターホールから外までかなりな人数が溢れ返り、順番待ちが出来ない子供だけならまだ判らなくもないのですが、エレベーターに並んでいる列をよそに非常階段で登って横入りをしようという親子が複数。これで更にごちゃごちゃになりますし、非常階段は急だし狭いのでそこで上の誰かが転んだ日にはドミノ倒しで大事故になりかねません。そもそも本来各フロアへのお客様が使うエレベーター遊びに使われてもこちらは大迷惑です。まず非常階段に入り込む連中に注意をしたのですが、子供は流石に聞き分け良くすいません、出戻って行くのですが、民度の低い親ってのが何処にでもいるもので、だったら使えない様に非常口の鍵をかけておけとか言い出す親や、こんなに渋滞になる様な仕切りをしている奴等が悪いのであって俺は悪くないとか呆れる開き直りをして文句を言う親がいるんですわ。無料のイベントで誰も参加を強制もしていないのに迷惑をかける事にも大事故の可能性にも思いが至らず、主催者でも参加者でもない店の者に当たり前の注意をされて恥知らずな言いがかりを吐くんですから呆れてしまいます。やっている店のフロアに行って店の人間にビルの入り口でやる様に言って、子供も親もビルに立ち入らない様にして収拾がつきましたが、やる側もそういう事を想像して注意を払わなければ他に迷惑をかけるという事を考えて段取りして頂かなければイベントに参加する資格がないというものです。
まぁそれが終わったのは15時過ぎでして、それ以降は一気に静かになりましたが、やはりというか、夕方来たお客様が一度14時過ぎに来たんだけれど入り口のグダグダな混雑具合にイベント終了時間以降に来ようと本屋で時間潰してきた、とおっしゃられ。やれやれです。
とはいえ、今日は取り置きのお引き取りにいらしたお客様やこの一気に気温が下がる事を見越して秋アイテムを押さえにいらしたお客様が夕方以降にいらして下さったので、それなりに売り上げが立ちましたが、このぐらいの気温にならないと服を買おうという気にならないよなぁ、と改めて実感しました。
さて本日は昨日紹介したカバーオールとはまた別のアプローチで作り込んだ、名称はカバーオールにしておりますが、テーラードジャケットベースなノルディスクの作った唯一のジャケットの銘作紹介です。
ノルディスクがSDGsとヒュッゲのコンセプトで唯一作った天然素材のジャケット型。オリジナルで織り立てた綿麻のヘヴィなツイルに難燃加工を施したスペシャル素材。元々生成りとチャコールで開発されていたのですが、このジャケットは唯一チャコールグレーのみ作られております。そしてこだわりの極致ともいえますが、そんな生地を祭壇前に洗い込んで風合いを出してから裁断して縫製しております。ここまでやるところはそうそうありません。
ディテールに関してですがポケットの配置や仕様については後から書くとして、パッと見に判る特徴として袖口のポケットが目を惹きます。これぞフィッシングカバーオールという名称の元になっているディテールの一つでして、ここにプレートに引っ掛けて留めたフライを数型ここに入れておく為のポケットなんですが、そこにデンマーク国旗がワンポイントで更なる主張をしてくれております。
パターン的にもしっかりジャケットパターンで袖が２枚袖でしっかりカーブを付けているので、立ち姿も美しく動き易いですし、それでいて身幅はゆとりがあって中に着込む事が出来ますので、秋から冬にかけてのアウターとして十分に機能します。
見えない部分にも全く手を抜いておらず、表のポケットのフラップの裏と内ポケの生地は全てコーデュロイにしており、内ポケはポケット口を縦に切ってあるので横から自然に手を入れる事が可能です。裾の２つと胸の１つのポケットは全て小さなタックルボックスを収納出来るマチ付きにしておりますので、タウンユースでもその丁寧なギミックが素性の良さを主張してくれます。
ドットボタンが左胸の内ポケの上のタブを留めるのに使われておりますが、そこのドットボタンもアンティーク加工を施したオリジナルです。とまぁ細部にわたって作り込まれており、しかも同色同素材のパンツもまだ在庫がありますので、セットアップで使えるんですけど問題はこのジャケットがラス１でサイズ46のみ、という事。これだけ作り込んでオリジナル生地で日本製で49,500円(税込)なんですからそりゃ人気もあろうかというもの。最高気温が20℃ぐらいでしたら昨日今日で紹介しているカバーオールぐらいのアイテムが丁度良く使えるアイテムです、気になった方は１着のみですのでお早めに。
さて明日ですが。明日は最近のカジュアル化に対してそれでもクロージング寄りな、クロージングの縫製テクニックやディテールを踏襲したカジュアルウェア、スーツではなく単品のジャケットであったりカジュアルな生地を使ったクロージングのパンツディテールのトラウザースであったりシャツであったりの取り扱い、今シーズンはあまり増えません。原因は円安とインフレでインポートの価格帯が３年で1.5倍以上、物によっては倍ぐらいになってしまっているからですが、それでもこれは取ろうと思う物は取っております。そして中でもカジュアルな雰囲気になりささやかに暖かくもあるネクタイはお仕着せとして使わない方が多くなってもファッションアイテムとして提案していこうと思っておりまして、今シーズンも新しいブランドを１つ取っておりまして、明日はその紹介をしておこうかと思います。お楽しみに。
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