February 27, 2024
梅春の銘作紹介 vol.8 The Chino RevivedのYarn Dyed Karsey Jersey One Pleated Tapered Pant
今日も風が非常に強く、気温そのものも低いのですがそれ以上に体感温度が低い１日でした。しかし我々は全く無縁ですけど現政権が推進しているインフレを好循環に変える為の賃上げとやら、どう考えても厳しい様で、今日いらしたお客様もおっしゃってましたが中小企業は勿論ですが介護事業を行う小さな福祉法人なんかは更にカツカツで常勤職員と同じかそれ以上にパート職員に勤務を求め、それでも辞められたら困ると言ってくるそうで、正社員が増えるとやってられないけれどそもそも正社員の給与も最低限なので成り手がおらず、パートを集めて遣り繰りするしかないけど資格持ちのパートも集まらないから未経験者を最低限の面接で取るもんだからすぐ辞めてしまって、というのを繰り返しているのが現状だそうで。そんな中で賃上げなんて出来る訳もなく、順番としては円安誘導→物価高＆業績好調の輸出企業が利益増で給与増→消費が増えて好景気→全体的な賃金の押し上げという事なんでしょうけど、そんな都合の良いモデルケースの様な循環は倹約が美徳とされる我が国では絵に描いた餅だと思われ。そもそも物価高に低い賃金で働かざるを得ない多くの人々こそが喘いでいるのに、そこの給料が上がるのは最も後なんですからねぇ、この順番だと。そこ迄行く前の消費の拡大ってのが私としては重要なんですが、その部分は内需じゃなくてインバウンド頼みってんじゃ本末転倒で、収支は合っている様で国民の多くはジリ貧という、スタフグレーション的な事になっちゃうんじゃないか心配です。
さて、そんな中ではありますが、本日の紹介はこの時期にぴったりでとても使い易いパンツ。ジャケパンで革靴履いててかっちり目に見えるけど、本人はとても快適、というパンツを紹介しておこうと思います。
冬の銘作紹介で紹介したのとほぼ同じ、綿54％ウール28％ポリエステル18％という組成でして、ウーリーな見た目であっても肌触りは綿に近く布帛に見えてもジャージー編みなのでジャージのストレッチ感があります。なので一見ウールのスラックスですが、柄であって柄でない、凹凸のはっきりした綾織の織柄のみのカルゼはその表情から近くで見るととても生地感があるのですが、遠目には無地のパンツなのでとてもスッキリしており。そしてその冬の銘作紹介で紹介したのと同じでディテールにおいても秀逸です。
ベルトループではなくサイドアジャスターのみでスッキリとした腰周り。個人的にベルト大好きなんですけど、アジャスターでフィットさせる方がスッキリしていてストレスがないのは間違いありません。それに加えてスッキリとしたシルエットで深めのインプリーツが１つ。見た目はスッキリですけどこのプリーツのおかげで動き易さも両立しております。そして洗っても落ちない様にステッチデクリースの位置に入れられたピンタック。これがあるので洗い上がりをさっとプレスする程度でいつでもピシッとしたパンツを履いて仕事に行けますし、カジュアルで履いてもちゃんとしている感が出ます。
そしてチャコールとミディアムグレーとネイビーは軍服としても使われる定番色なのでミリタリーキャップトゥとの相性もバッチリ。まぁ定番ですので合うも合わないもないんですが。サイズも比較的に残ってまして、３色とも79・82は残っていて、85もチャコールとネイビーはラス１ですが残っております。これで価格が27,500円(税込)なんですからサイズの合う方は是非押さえておくべきです。この組成のパンツ、秋冬でリリースされておりますが、６月から９月の夏服期間を除く３シーズン仕様ですので、一度履くと止められない履き味ですので是非お試しを。
これに対してじゃぁミリタリーだったらどうなるんや、というのに対する提案として、ミリタリー寄りというかそのまんまなパンツを明日は紹介しようと思います、お楽しみに。
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