September 18, 2024
晩夏初秋の新作紹介 vol.16 Tricker'sのCastorino Suede Mud Guard 3 Eyelet Chukka Boots “EARTH” (B.A.T別注)
今日も片付けが進む１日＝お客様があまりいらっしゃらない１日となってしまいましたが。仕事帰りに寄って下さったお客様がホワイトマウンテニアリング×バンズのレザーのチャッカスニーカーをお買い上げになったので辛うじて売り上げ０にはなりませんでしたが。朝はしっかり晴れていたのに14時過ぎから遠雷が鳴り響きそこそこな雨が降ってきましたから、もうこんな日はどうにもならんのですが。
そのせいもあってハーフパンツを下げるのを完了させて、そこにサマーニットを移して空いたスペースに圧縮されていた長袖Ｔシャツを見易く並べ直しつつスウェットを出して今日の入れ替えは終了。まだモールスキンとかコーデュロイのアウターですら出したくないというか店頭に並べたくないので、その辺を出さずに今の気温でも提案出来るアイテムだけ出すという作業が手間なんですけど、気温が落ち着くまではまぁ仕方がないですわな。
しかしそれでも靴やスニーカーに関してはチョコチョコと動いてまして、投入している靴に関してはこの時期に買っておこうという方が結構いらっしゃる様で。これから後の新作アイテムの投入や入れ替えで店頭に出てくるこれはというアイテムの事を考えると、靴はこの時期から押さえていった方が後々他の物に割く予算の都合がつき易いと思いますので、今シーズンのトリッカーズの別注モデルを紹介しておく事にします。
今シーズン取次商社の別注で先に紹介したオリビアスコッチの黒とは別に、B.A.Tとして未だかつてない色にして、いかにも英国調という色のスウェードを指定して別注したのがこれ。昨年レプロスウェードのスナッフ＝最も定番色とされるタバコブラウンのマッドガードの３ホールチャッカブーツを取ったのですが、それはカントリーコレクションのグッドイヤーウェルト製法の靴があまりに高くて手が出せないから。手が出せないというか現在20年以上かけて20型以上のラインナップになっているカントリーコレクションのブーツと短靴の価格が一気に1.7倍とかになるのは個人的に容認出来ず、となるとそちらをある程度値上げしつつ特殊な製法であるとはいえ本格靴の一角であるマッドガードならなんとか価格を抑えて展開出来るのではないか、という事で、昨年は取次代理店のみが日本で展開する定番カラーのマッドガードに相乗りせざるを得なかった、というのが現実です。定番は定番で悪い色ではないし、一番鉄板なので良いんですけどB.A.T的にはそれじゃB.A.Tのセレクトではない、という思いが強く。
そしたら今年の秋冬に関しては合計ミニマム(50足)に達しさえすれば各仕様で12足あれば別注可能との事。つまりこの３ホールチャッカブーツというのはデフォルトになるけれど、他からの発注も集めて50足の合計ミニマムさえクリアすれば素材や色を変えての別注が可能という事に。という事で取次商社が12×２型の24足は決めて、他店で12足を確保したというので、なら12足でオリジナルカラーで１色ぶつけるか、という事にした次第です。
ちなみにコベントリーデザイン(取次商社)別注はのあのの新作紹介vol.11で紹介したオリビアスコッチの黒と、レプロスウェードのガウチョ(ベージュ)なのですが、レプロスウェードでタバコブラウン・ダークブラウン・ベージュ・ネイビーの４色を過去にアーバンリサーチが展開していたのを認識していたので、やるならそれ以外の色にしたいな、と思った次第です。それと実は今回価格が昨年よりも上昇していて、B.A.T的にはスウェードの物は昨年の74,800円(税込)に近い価格で出したかったのですが、メーカー設定価格が84,700円(税込)でしたので、既存のラインナップを値上げして何とか79,200円(税込)にするのが精一杯でした。マッドガードを指定されたレプロスウェード以外で作るというリクエストはカントリーシリーズと違って押し並べてブーツは12万短靴は11万と価格設定をしておらず、その都度素材価格でアッパーを作りマッドガード製法の設備のある近隣(ノーザンプトン)の工場に外注で出している為、その都度別途見積もりという事になってまして、結果としてオリビアスコッチで作ると本来は94,600円(税込)と1万近く高額になるところをこちらも既存のラインナップを値上げして85,800円(税込)にしております。となるとレプロスウェードで作るのが妥当なところですが、それだとどうにもカラーバリエーションが限られてまして、そこで今トリッカーズがレプロスウェードとは別に提案しているフルグレインスウェード(革の銀面を落としてからアニリン染するのではなくそのままの革を起毛させたハイグレードなスウェード)であるカスタリーノというスウェードのラインナップの中からトリッカーズ本体が使用していないカラーをピックアップし、カントリーシリーズとコンセプトを共有出来る様、レプロにはないアーシーなグリーンのスウェードをセレクトして如何にもブリティッシュという配色にして作ったのが今回の別注、アースです。
基本スウェードで作られているマッドガード、当初は他の革が使えると言われてクードゥーやディアなんかを検討していましたが、見積もり出してもらったら高くついたので、だったらスウェードで未だかつて英国ですら作られた事のない色で、それでいて如何にも英国調というのをやろうというコンセプトでの別注です。これでマッドガードのバリエーションがレプロスウェードのタバコブラウン、カスタリーノスウェードのアースグリーン、そしてオリビアスコッチの黒という３種類のラインナップになりますし、熟慮を重ねて別注したアースグリーンは日本代理店商社の社長や本国のスタッフをして凄く良い、欲しい！と言わしめた完成度の高さですので、取り敢えずこれだけあれば今シーズンは良いかな、と満足のいく１足になりました。サイズは６・6.5・７・7.5・８・8.5の６サイズ展開と幅広く取っております。英国サイズなので通常のインチで考えるのにはハーフサイズ大きくして考えてください。かつてのジャパンフィットですと７から９までの６サイズ展開という事になります。まぁ79,200円(税込)でスウェードのマッドガードを現在展開出来ているのはB.A.Tのみですし、なんとか隙間を縫って何とか出せる価格とアイテムのバランスでインポート靴の提案をしていければと思います。という事で気になった方は早めのチェックをお勧めします。なにしろ６サイズ展開しちゃいましたんで、各サイズの発注数は極少量でして多くても３足ですので。ゴールデンサイズはサクッと無くなる可能性が大です。また足の大きい方も小さい方も両端のサイズはぶっちゃけ各１足ずつしかオーダーしておりませんのでこれまた誰かが押さえたら終わりですので。
さて明日ですが、明日はインポートの展示会に１ヶ所いって参ります。ある程度決め打ちなところな上、既にデータである程度発注を出してしまっているので、ある程度の報告で済むと思います、なのでアイテム紹介をする予定ですので、展示会報告とアイテム紹介、どちらもお楽しみに。またいつも通り17時には戻ってブログ書いてますので、お時間の都合のよろしい方は定休日ですが遠慮なくお越し下さいませ。
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