August 21, 2024
晩夏初秋の新作紹介 vol.4 INSIDE LINE EQIPMENTのTRABSIT 25L/X-PAC×COBRA BUCKLE(B.A.T別注)
何でだろう・・・満を持しての企画としてしっかり練った企画だったり、インポートアイテムの中でも他にはないこれはというスペシャルな別注だったりで私自身がとても楽しみにしていた物に限ってまさかのボツを食らうという。今日完全にボツが決まってしまったのがこの秋冬の目玉の一つだったKERDIERのゴアテックスプロシェルのフィールドジャケット。本日来春夏の展示会の話で代理店勝者と話したので、そういえばと話を切り出したらまさかの全ボツになるという話が。現在デッドストックを含めてNATO圏のミルスペックの装備として使える物は須くウクライナに投入されているそうで、その為それらの素材を作っている素材メーカーはどこもかしこも全て軍需品の方を優先して納品している為、大手アウトドアメーカーであってもプロシェルレベルのゴアテックスはごく少量しか生産出来ていないそうでして。そうなると当然フランス軍御用達の装備品供給先であるケルディア社はそちらの生産で手一杯になっていて、民需品を作る余裕がないという事だそうな。
そしてノルディスクの長袖Ｔシャツも納品直前になってまさかの全ボツ。こちらは国産で頑張っていたのを利益率を気にして中国製にしてみたら生産先が記事のスペックを指定した物と違う物で作っていたのが先上げしたのを確認して発覚した様で、それでクレーム入れたら投げられちゃったらしく。だからか、と腑に落ちたのが来春夏分はまた国産でこの春夏にやったのを継続生産展開にする、との事だったので、何でスポットで１回だけ中国に？と思っていたんですが、むしろ逆、やっぱ元々のクオリティで作るとなると従来の生産背景の方が良い、という事になってしまった様です。とはいえこのタイミングでボツは痛い。
いよいよこれは商社経由ではなく自分でどうにかするしかない状況になってきました。
と、そんな気が滅入る悪いニュースばかりがここ数日入ってきてはいますが、そんな事でへこたれる程柔じゃないんで、と強がりつつ取り敢えず上がってきた物に関しては強力な瞬発力のあるアイテムですので、それを紹介しながら色々考えていきますね。
インサイドラインエクィップメント、サンフランシスコに工房を構えるハイクオリティなベンチメイド(米国的にはハンドメイド)なバックメーカーです。B.A.Tではこのジャンル、米国で一人職人もしくは複数の職人がラインを組んで量産するのではなくそれぞれ１つずつ完成する迄の全ての工程を縫う、例えるなら市販車ではなくワークスマシンの様なバッグというのをメーカーは変わっても継続して展開してきました。最近ですとトゥルース→1733→アルパインラッダイト→インサイドラインエクィップメントといった感じです。
量産品が悪い訳ではありませんが、アパレル以上に鞄というのは工業ラインに乗せてどかっと作る事で価格を下げている物がほとんどなので、最初はスモールビジネスだったのに世の中にブランド名が知れているレベルのところは同じ物を何万個と作って流通させており、それってファッションとしては勿論ですが、プロダクトとしても靴は本格靴をとかアパレルにおいても小ロット別注をという提案をしておいて鞄、特にレザーやキャンバス等の今でもハンドクラフトな物に対し、高機能なハイスペックな物となると完全に個性を謳えるものではバランスが悪いと思ってまして。
その点このインサイドラインエクィップメントはアーバンユースなバッグをベンチメイドで作っていてバリエーションも豊富という数少ないブランドと言えるでしょう。しかも米国でそれやってんですから凄いです。で、今回日本で他のところも展開している同型バッグに対し、ガッツリ差別化を図るべくできるオプションは全て詰め込んだ別注仕様で作ってみました。
まず他がやっていないオプションとしてこのメーカーはガテン系の方には安全帯のバックルで使われるのでお馴染みのドイツ製のコブラバックルに通常のニフコとかのプラバックルを変更出来たので、チェンジ。これバックル単体で日本では5000円オーバーで売られている物なので、ドイツのバッグメーカーであるバッグジャックとかが使っている以外はあまり見ないですが、やっぱこれに変えるだけで圧倒的なインパクトですし、カチャンとかピーンとか使用時の金属音が格好良いんです。これだけでやられてしまいます。
そしてもう１つの変更が基本的にコーデュラナイロンが使われているのですが、軽量化と防水性能を上げるのとテック感のある表情にする為にX-PAに生地を変更しました。これ一部のところが生地変えはしているのですが、基本本国で展開しているのは黒とデジタルカモの物でして、それをセレクトして展開していても色まで通常使われていない物に変更しているところはなく。当然本国のオフィシャルサイトでもバリエーションに含まれておりません。でも服との相性を考えても何でもかんでも物トーンにしとけば良いってもんじゃないですし、ネイビーとオリーブにしておけばどちらかでアーバン＆ビジネスかアーバンアウトドアか、といった感じでほとんどの方を網羅しているだろう、という事でこの２色で別注する事にしました。
バックル変えて生地変えたらそのオプション代で52,800円(税込)が56,400円(税込)になっちゃいましたが、その程度の差ならバックル台にもならないのでじゃぁやってしまえ！という事に。
そしてこれ、本体は25L容量の縦長直方体でロールトップというシンプルにしてモダンなフォルムなんですが、背中側の左脇にしっかり止水ファスナーのPCスリーブが装備されており、仕事や通学に使うのに嬉しいポケット配置になっております。更にフロント部分のオーガナイザーは大型ポケットが２つとメッシュのジップポケットが１つ、そしてキーホルダーフックが内蔵されていて必要十分以上の普段使う物を本体を開けずに取り出せる仕様になっております。
更にアーバンフォルムにして見た目にスマートな機能として、両サイドにフラップの縦長大容量ポケットが装備されており、これ浅いパッチポケットが他に比べて出し入れは多少手間がかかりますが、街中で雨の際に便利な折り畳み傘の比較的大きな物もすっぽり入りますし、ペットボトルや水筒もしっかり収納出来ます。そのスマートな見た目の方を重視していますので、浅いパッチポケットの物は表から丸見えですけど取り出し易いというメリットはありますが、見た目にはあれこれ挿さっていて生活感あふれる見た目になってしまうというのがありません。特に折り畳み傘に関しては浅いポケットだと収納出来ませんので、外から見えないポケットという点では十分に取り出し易いので、今回は見た目重視のモデルをセレクトしております。
これがですね、投入してまだ５日目なんですが、凄い勢いで売れてしまいまして、ネイビーは残り２つ、オリーブはラス１になっております。元々ベンチメイドでしょうロット別注可能とはいえ、最小ロットで各５個ずつしか作っておりませんので、まぁこれも仕方がないか、と思いつつプロダクト的にもなかなかここまで作り込んだバックパックを手に入れる機会はないと思いますので、気になった方は早めのチェックをお勧めしておきます。厚さがないので電車通勤の方のビジネスリュックとしても満員電車で邪魔にならずに良いですし、自転車に乗って移動する方にも胸にも腰にもベルトが付いておりますので鞄が振られず有効です、是非チェックしてみて下さいませ。
さて明日ですが。実は明日は展示会のアポが悉く来週に持ち越されてしまいまして、特にこれといった用事はないのですが定休日とさせて頂きます。いや別に働いても良いんですが、一応明日私誕生日でして、特に有難くも嬉しくもないのですがせめてそんな日はお休みにしておこう、と。
とはいえブログは書きますので、夕方には店にやってきてブログ書いております。そして明日納品もあるみたいなのでそのタイミングで納品も受け取る予定です。ですので17時以降は店にいると思いますので、ご都合のよろしい方は是非お立ち寄り下さいませ。セール期間は過ぎておりますが、明日以降今週末の土日迄の間、ご来店の上お祝いを言って下さった方はお気持ちのお返しに１点20％オフに致します。店頭で告知はしませんので(わざわざ言う様な事でもないですしね)このブログをお読みの方のみの特典です。
で、アイテム紹介ですが、まだまだ30℃台が続きますから半袖Ｔシャツを、でもしっかりとした大人な物を紹介しておこうと思います、お楽しみに。
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