August 07, 2024
夏の銘作紹介 vol.29 The Chino RevivedのCotton Micro Shadow Argyle Tapered Cargo Pant
微妙な天気で雨が降る降る言われていて近隣でも降ってはいる様なんですがこの辺は降っていない、という日が続いております。これなら暑いは暑いですけど９月には30℃前後迄気温が下がってくれるんじゃないか、と淡い期待をしてしまいます。上空と地上の温度差があるから雷雲が発生しているのであって、つまり上空の空気はかなり冷たい、という事になるはずなので。
今日は来春夏にぶつける方向でいくつかピックアップしていた英国のＴシャツブランドをより掘り下げる、という作業をしておりました。その辺国内でなかなか取り扱う勝者がなく、あっても１万円台とか言われても要らないじゃないですか。その価格出すんだったらそれでも安い！と思えるレベルじゃないとなかなか新たに足そうとは思えず。なのでプリントネタが良いな、と思えるところにボディをギルダンから英国製のボディに変えて作る事は出来ないか問い合わせる、とかテーマを決めてカットソーを作っている専業ブランドにＴシャツだけ取れないか打診するとか、そんなメールを打ちまくるという。それでもまぁ、日本でこれだけのバリエーションを持っている店はないだろうと自負するぐらいにＴシャツの山ですので、このネット全盛の時代に実店舗に足を運んで下さる、実存主義的(w)服に興味のあるお客様を増やしていく算段をまたしなければならないなぁ、と思ったりもしております。セレクトの先鋭化と並行してやらないといかんですよね、そういう事も。
とまぁそれはそれとして、昨日の段階で今日紹介するパンツを決めたのですが、そこでアーカイブを精査しているとなんとまぁ、このパンツ、紹介していなかった事が発覚。もうそんな事はない、もうそんな事はないと繰り返し書いてきたのに出てくる時はポロッと出てきてしまうから恐ろしいです。しかも今見ると非常に洗練されたパンツでして、これは早々に紹介せねば、と今日しっかり写真を撮っておきました。
ザチノリバイブドのパンツの紹介なんてもう銘作紹介でも１周していると思っていたのですが、それがどうしてどうして、こうやって出てきちゃうから恐ろしいです。同じ生地を使って作ったカーゴポケットがないモデルは紹介してあったのですが、このフラップだけが脇のかなり高い位置、スラントポケットの下の端から５cmしか下がっていないところに両玉縁のフラップポケットが付いております。
両玉縁なのでフラップを中に入れてしまう事か可能でして、中に入れてしまうと余程注意して見ないとカーゴポケットの存在が判りません。なのでこの程度のカジュアルディテールはOKなビジカジで通勤されている企業団体の方の方が圧倒的に多いと思いますが、カーゴポケットのフラップをインしてしまうとほぼベーシックなスラックスにしか見えません。なので仕事に行く際にはインしてスラックスで真摯に仕事に取り組む姿勢を見せ、アフター５でそのままプライベートに突入、という際にはフラップを出してスッキリとしたカーゴパンツとして綺麗目ドレスカジュアルに変身、という使い方が出来ます。でなくてもカーゴパンツなのにビジネスシーンでジャケットを合わせて全く違和感がない、パッチポケットのカーゴパンツ程の主張はない、という絶妙なバランスで作られております。スマホだけこのポケットに入れておくというのもスマートです。
そして何よりこれ、現在使われている物に比べて本来の持ち味だったイタリアンテイストのパンツというのに近い、イタリア製の生地を使った現在では皆無、ザチノリバイブドの歴史の中でももう久しくラインナップされていないパンツでして。
イタリアの綿素材で織る生地においてハイクオリティで有名なソンドリオ社の生地を使用しておりまして、これがリップストップ生地を作るのと同じ要領でアーガイル柄になる様、バイアスのリップストップ柄とダイヤ柄を重ねた柄を出しております。これにより生地の大部分は薄手でスッキリした春夏らしい厚さの生地になり、柄を構成している部分で強度を出す、という理に適った生地に。しかもその凹凸のせいで柄を構成している線の部分しか体に触れませんから、結果として肌に接触する面積が少なく清涼感のある生地になっているのです。
しかもこれ、国産に切り替えて直ぐにリリースされたモデルでして、内装においても今以上に凝ったパーツ使いで、マーベルトの内側の滑り止めテープもフラシの端のパイピングテープも今ではもう生産されなくなってしまったものを使用。そしてフロントファスナーも高額な為に今ではYKKに換装されてしまいましたが、このモデルにはスイスのリリ社のジップが使われております。現在の日本でサステイナブルな生地を開発して使うというのも良いですけど、元々のコンセプトに沿った機能性があるのにデザインも入ったイタリア製の生地を使い凝った付属を使って作られているこのパンツ、掘り出してしまったからでもありますがオススメです。というのもこれ、凝ったカーゴポケットと付属と生地でありながら当時の価格のままなので27,500円(税込)と価格も抑えられておりますし、サイズも79・82・85の３サイズが２色とも現段階で残っており(と言っても各１あるだけではありますが)ので、サイズの合う方は是非押さえておく事をお勧めします。
さて明日ですが、展示会も以前お伝えしております様に先々週にまとめており、あとはお盆明け迄ありません。来週は木曜日もお盆休み中という事で営業いたしますが、明日に関しては一応お休みはお休みにしておいて、いつも通り17時前には戻ってきてブログ書いたりしておりますので、お時間の合う方は是非お越し頂ければと思います。そしてこの晩夏初秋、今年は実はこれは！！というベルトを厳選してぶつけておりまして、しかも価格がリーズナブルなんですね。店頭に出している事もあって１推しなベルトはどんどん売れていっていて既に32インチは完売、34インチと36インチも危なくなってきております。そして本日価格破壊としか言い様がない英国製デッドストックのダブルフェイスの綿テープとイタリア製のバックルを組み合わせて英国で作ったアンブローズレザークラフトの全くレザーを使っていないベルトが入荷しておりまして、これがまた非常に美味しい出来栄えです。お盆明け迄引っ張って大丈夫かなぁ、という美味しいアイテムですのでいらっしゃれる方は要チェックです。
アイテム紹介ですが、そんな訳で新作を晩夏初秋になる前に紹介してしまう訳にもいかず、仕方がないので知恵を絞って夏なので定番ポロシャツの紹介を予定しております、お楽しみに。
人気ブログランキング
Comments
No comments yet
DISALLOWED (TrackBack)
