April 09, 2018

春の新作紹介 vol.10 meagratiaのLinen/Lyocell British Mix Unconstracted Jacket (B.A.T別注)


今日入ってきて今日紹介する。しかも今日いらした方は偶々この辺ノーマークな方ばかりで明日以降の用意ドン、という感じですし、こりゃ今日紹介してしまおう、と。いやぁ、暫く暖かかったせいで今朝は寒かったですねぇ、最低気温で4℃とかになるとこれは寒いっ!と布団から出たくなくなります。しっかし酷い気温差ですよね、最高気温で26℃の日と最低気温が4℃の日、気温差だと22℃もありますから。熱帯夜の季節もしんどいですけどそれでもその時期の気温差なんて10℃程度。しかしこの時期は寒い日と暖かい日が入り乱れ20℃を超える温度差があるんですから堪りません。

それもあって、ドメブラの春から夏にかけてのアウター、リネンとかが多いですし4月に入ってからで良いや、と思ってはいましたが、今シーズンのメアグラティアの2種類の素材のうち、本日届いた片方が今日の紹介です。

この春夏のメアグラティアのコレクションそのものに対してはわたくし、正直高評価はしておりませんでした。いやテーマはとてもツボだったのですが。関根氏も実際に英国に足を運び、そこでインスピレーションを得てブリティッシュなコレクションを組むのだ!とおっしゃっていたのでこれは期待出来る!と思って行ってみたら。確かに英国でした。英国でしたが諸事情により1回にネタを一気に詰め込んで、それを自身のフィルターを通す事で今時な物にしようという感じでして、そのやろうという事自体には問題はないのですが、問題なのは何かをミックスするというのは2つでも大変なのに、今回は3つ、しかもその3つの英国テイストというのがブリトラとモッズとパンクという事でして。そもそもがサブカルチャーとして立脚点が違うモッズとパンクを融合させる、という事自体がかなり難度が高いのに、サブカルチャーはメインカルチャーへのアンチテーゼとして生まれるにも関わらずその本道たるブリトラ迄も、というのですからどうにもこうにもねぇ。

コレクションの資料をご覧になったお客樣方も、これはトライアルとしては面白いけど実際に着るのはどうもなぁ、という感想を漏らした方が多く、それはそのデザインソースが複数組み込まれる事によりビジカジで使うとか大人カジュアルにセットアップで、といった使い方が難しいという判断でした。事実コレクションの物はその通りだったと思います。パンクテイストという事で組み込まれていたのがジッパーでラペルと襟が取れてカーディガン調のジャケットになるとか、腰から下が取れてショートジャケットになるとか、そういったギミックでしたから。面白いけど自分は無理だな、とw

で、そうなると私としてはどちらかというと得意としている足し算ではなく引き算をし、その上で足す物は足して全体のバランスを取るという別注の仕方で今シーズンのテーマを私なりに活かした提案をしたいな、と。

まずこれ、ベースにしたモデルはジッパーで腰から下が外れてショートジャケットになるものです。その外れるディテールはオミットしました。デザイン的には面白いですがB.A.Tのお客様の大半はこれいらないだろう、という事で。そしてそのギミックを活かす為に胸周りはさっぱりしていたのですが、ブリトラっていったら胸の箱ポケは必要だろう、という事でトラディッショナル感を加味すべく胸の箱ポケを追加。そして襟が外れてカーディガン調になるギミックの方で提案されていたリネンとリヨセルをほぼ半々で混紡した生地をぶつけて、汎用性を向上させました。というのも近々にもう1つの生地のシリーズが入ってきますが、そちらは3ピースでの提案をしておりまして。春夏でもいける3ピースの提案という事で生地をメアグラティアオリジナルのジャガード素材にしているのです。ジャガードなのでビジカジはこの際考えず、むしろカジュアルなパーティ等とデイリーに楽しんで頂く提案をそちらはしております。となればもう1つは着心地と汎用性と生地感重視でいこうじゃないか、という別注なのです。

このジャケットを構成する要素として、モッズ的な物はあまりありません。そしてチェーンぽいファスナーによるパンク調と言うのもオミットしましたが、それでもチェンジポケットをメタルファスナーにする事でささやかなパンク感は出しております。というかサブカルチャー感の演出はそれで十分かな、と。それに対してレギュラーとショート、2ウェイな丈が楽しめるギミックをなくした代わりに胸の箱ポケをリクエストし、見ての通りかなりオーソドックスな物にしてもらいました。その代わりボタンは全て表地でドーム型の包みボタンにし、全体的に煩くない生地感を活かせるものにしてもらっております。

そしてこれ生地が秀逸でして。一昨年別注で作ったジャケットで、私が自分で生地を見つけてきてお願いしたのがリネンとテンセルの混紡生地でした。実に良い感じでその別注ジャケットは1週間と待たずに完売。去年も同じ様な感じの生地でのリクエストをされておりましたが、なんと今年は同じ様な組成の生地をコレクションでぶつけているじゃありませんか。リヨセルとテンセルというのは実は同じ繊維なのです。かつてはオーストリアと英国それぞれのメーカーが同じ作り方の生地でシェアを争っていたのですが、なんと合併してしまいまして、生地の総称はリヨセル、商品名はテンセルという事に。ややこしいですが、面倒臭いのでリヨセルで通します。
で、このリヨセル、シルクに近い光沢を持ち通常のレーヨンの水に弱いという弱点を克服し適度な伸縮はあるという繊維です。これと麻を組み合わせる事でサラリとした麻の質感とリヨセルの光沢としなりがバランス良くミックスされた、とても良い質感の生地になっております。

更にこれ、メアグラティアフィルターを通してブリトラといっておいてアンコン仕立てに。そう、一切芯が入っていない作りになっております。でもこれ、写真では出しておりませんが裏の処理が完璧で、総パイピング仕立てになっております。着用時期を長く、そして別注仕様にする事により、汎用性を上げつつオリジナリティはバランス良く加えるという完成度の高いジャケットになったかと。そして今回は春夏だし全体の傾向としてリラックス感のあるシルエットになっていっている事から、若干ゆとりのあるシルエットになっております。なので今回は1と2、2サイズだけの展開にしておりますが、2でも今迄の3に近いサイズ感です。なのでこれで大半の方は大丈夫かと。価格は50,000円(税抜)とメアグラティアの中では高額アイテムになりますが、これはこの凝った生地が高い為なので、それはもう仕方が無いかな、と。

同素材のパンツもありますが、パンツは側章を入れた凝ったパンツでパターン的にも縫製仕様としてもメアグラティアらしいオリジナリティ溢れる物なので、そちらも近々紹介しますのでそれはそれでお楽しみに。といってもそちらは別注ではなくそのままコレクションラインですが。

という事で、その実力を世界的に高く評価され始めたメアグラティアの春のジャケット、しかも別注仕様で汎用性も上げております、メアグラティアのファンの方もそうでない方も是非一度ご覧になりにいらして下さいませ。なんかこちらは蓋を開けてみたらとても良いじゃないか!という事で早々になくなりそうな気がしておりますw
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