January 08, 2018

冬の銘作紹介 vol.1 GLOVERALLのChurchill Reefer (Only at B.A.T)


さて本日は成人の日。ここ橋本駅前でも駅ビルが成人式会場になっているので、朝から新成人でごった返しておりました。午前と午後の2回に分けて開催されていて、15時頃迄賑わっておりました。女の子の振り袖は良いとして、まぁ黒歴史にしかならないのに羽織袴で無駄に派手に髪染めてチンピラを気取る男子共が目について、どうなのよ、と思わなくもないのですが、これが恐らく予算等の関係なんでしょう、その手の物にしては微妙に地味な袴と羽織の組み合わせが目立ち、頭の色に対してなんかこれ和装で記念写真とか取るのに貸し衣装屋に最も多くあるヤツだよね、という組み合わせなのです。こんなところにもテンプレート的というかファストファッション的な画一化の波が影響しているのか!?と別な視点で見てしまいました。逆にスーツは量販店で簡単に微妙なストライプのスーツが手に入るので、それに黒シャツ合わせてホスト気取りな感じが目立ち、どちらにしろその程度では少なくともこの会場の成人式は荒れるという事はないな、と想像がつきました。でも別に期待している訳じゃないですけど、ハッチャケている風を目指しているのに中途半端に七五三的な感じになっちゃっているのとか、アウトローなんじゃなく良いとこホスト程度なスーツの連中を見ていると、もっと振り切ってガツンといってしまえ!となんかモヤモヤしますw
迷惑をかけるのでなければ、明らかに振り切った服装の方が目立つという一点においては美味しいと思うのですが、それをテンプレート的な感じで止めてしまうと期待していなくても残念な感じは否めない、という。

さてさて、ついつい時事ネタといいますか成人の日らしいネタで始めてしまいましたが、昨日書いた通りで何気に今迄取ってきていて新作紹介で紹介していない物の中で、諸事情により今後生産されなくなってしまったレア物であるとか、紹介はしていたけどこれまた諸事情によりあまりに美味しい物になってしまっているもの、というのがいくつか浮上してきておりまして。これはぜひとも紹介しておかねば、と新たに銘作紹介、という形で紹介させて頂く事にしたのです。その一発目がこのグローバーオールのチャーチルリーファーです。

今迄何度かカラーバリエーションを変えて展開してきているので、紹介していない、という意識がありませんでしたが。調べてみたら2012年に最初にセレクトして、それ以降紹介していない事が判りまして。その間に実は2回取っていて、初回はネイビーとローデングリーンだったのですが、2014年にヘザーのチャコールグレー、2016年に今日紹介しているケールを取っています。毎シーズンネット検索をしていますが、初回のローデングリーン、2回目のチャコール、3回目のケール、いずれも本国サイトを含めネット検索で引っ掛かる範囲では取扱いはなく。スペシャルカラーオーダーになってしまっていました。

そもそもこれ、ヤルタ会談に臨むチャーチルが羽織っていたぐらい彼はリーファーコートを愛用していまして。グローバーオールは第二次世界大戦後に放出品のダッフルコート等を扱うリサイクルショップとしてスタートした事もあり、当時チャーチルが着ていたその物を作っていた訳ではありませんが、船員用アウターとして定着していたリーファーコートを英国国防色で作って着ていたチャーチルへのオマージュから、襟の内側のループのところにチャーチルと名前を入れております。歴史的に見ても表舞台にPコートではなくリーファーコートを着て写るVIPはチャーチルぐらいでしょう。

とはいえ、Pコートに対してハンドウォーマーポケットとフラップポケットが2段になったポケット配置で、着丈もPコートよりも長くジャケットコート的な仕様を随所に配して美しいシルエットにしているので、大人の着用という点ではPコートではなくリーファーコートの方が格好良い、というのが私の判断です。

そしてこの色ですが。このケールというのが第二次世界大戦時の英国国防色だった色そのものだ、という事で。大戦中の英国軍の使用していたメルトンを研究し定番として50年以上の長きに渡りダッフルコートにPコートにと使ってきたMMという防水メルトンのこのケールを、まさにチャーチル、という感じでセレクトしています。オーダーを取りまとめる関係上、どうしても毎シーズンこのMMでリーファーコートが作れる、という訳ではなく、結果飛び飛びに生地が使える時だけ発注してきたのですが。何故じゃぁこれがそんなに美味しい物として本日紹介しているのかといいますと。

このご時勢、老舗メーカーであっても、いや老舗メーカーで自分では思い切った新たな取り組みがし難いからなんでしょうか、ここ数年ずっとデザイナーを招聘したり、コンセプトラインを作ったりして既存の展開以上にファンを増やすべく様々な取り組みはしてきたものの、事業継承と存続という事に対して決定打が打てず。そして昨年、某アジア系の投資ファンドの出資を受け入れる事になったグローバーオール社、そこで投資ファンドならではと言いますか、思い入れが無い企業のネームバリューと現状の体制からしか判断しない事もあり、コストダウンの一環としての生地の見直しというのがありまして。この長く続けてきたMMという素材から似た様な別の素材に切り替わってしまいまして。正直私はその生地なら発注しないな、という事でこの秋冬は発注しませんでした。まぁ前年の秋冬にオリジンオブオリジン的な英国の顔としてのリーファーの色だという事で、結構な数発注していたのでまぁ良いや、様子を見ようと思っていたんですね。

そうしたら既にニュース媒体でも伝えられているのですが、これまた長きに渡ってパートナーだった商社から大手である伊藤忠商事に輸入代理店が移る事になりました。今度の秋冬の売上げを4倍にするとか発表されていましたけど、そんな現実的ではない数字を打ち上げられてもどうしたもんだか。どちらにしろ判っている事はもうこの長年やってきた防水メルトンのリーファーコートは作られる事は無い、という事です。

となると俄にこのリーファーコート、お客樣方の間で注目されておりまして、あるうちに押さえておこう!という事でどんどん減っております。元々身長が180cm以上ある方が着てもXSで十分なサイズ感なので、XSのみしか取っていませんが、現時点で残りが2着です。価格は72,000円(税抜)ですが、生地が変わってもこの秋冬の展示会の時点では価格は変わっておらず、恐らく今後価格は上がる事があっても下がる事はないと思われます(ブリグジット後はどうなるか判りませんがw)。そうなるとこれ、あるうちに押さえておきたくなろうかというもの。歴史に名を残す人物をフューチャーして作られた銘品なので。早い者勝ちにはなってしまいますが、是非ご検討を。
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