October 10, 2024
秋の新作紹介 vol.10 NORDISKのTECHNICAL COTTON TRANSFORM JACKET
元々の予報よりも気温が上がらず、昨日程ではないですが秋らしい気温だったので、日中は長袖Ｔシャツ１枚で快適に過ごせました。今日こそ有意義に、と思いましたがこれといってこの秋は足を運ぼうと思える美術展もあまりなく、漸く外で多少運動しても汗だくにならない気温になったので、久しぶりに片倉公園を通って八王子に行ってみる事に。駅にして１駅程度なので大した距離ではないのですが、片倉公園の近くに奥芝商店があるのでスープカレーでも食べてこようかと。暑くないのでそれなりにサクサク歩きつつ、公園を快適に散策しつつ、でもまぁこの時期は紅葉している訳でもなし、そして紅葉を楽しむなら城山ダム周辺の方が良いのでそっちだよなぁ、と思いもしますが、程良い自然を楽しみつつちょっとしたお散歩程度ならこのぐらいのルートの方が良いかと。
歩く距離は別に良いのですが、途中途中にイベントがないと、単にしんどい縦走をこなすというのは日帰りで翌日どころか戻って夕方から仕事だと考えるとストイックなのはちょっとねぇ。でもまぁ、サクッと歩いてサクッと食べて満足して帰ってまいりました。
そんなお出かけにも使えて雰囲気も出て、というアウターにしてゴリゴリハードなオーバースペックでもない、それでいて他にはないギミックも楽しめてオンオフ両用で使えるアウター、というのが本日の紹介です。
ノルディスクの新作ではあるのですが、基本的なディテールは過去にリサイクルナイロンで提案した同じギミックで丈の長さが変わってロングとハーフで使えるフィールドパーカのマイナーチェンジです。マイナーチェンジではあるのですが、リサイクルナイロンの物の方はステッチも伏せていてロゴマークも同色の刺繍だったので、オンでの使用に寄せてニュートラルな雰囲気だったのに対し、こちらはテクニカルコットン、ノルディスクのノルディスクたるメインアイテム、レガシーシリーズのテントに使われている生地をそのまま使っているので、ノルディスクのテントでキャンプをする方は勿論、ハードな登山や厳しい環境下でのフィールド活動ではなく、キャンプかそれに準ずる程度、今日の様に自然公園をうろちょろしたり、高尾山や御嶽山、それ以下の高さの近郊の山や渓谷なんかを歩く程度にぴったりなバランスになります。
しかしですね、ここのブランドの方向性というのには常に今一つ首を傾げる感じでして、自分で書くのもなんですが私がセレクトしているアイテムに関しては使い勝手を含めて高い評価を頂けるハイレベルなバランスのアイテムをセレクトしている自負があるのですが、どうもメインコンセプトとして提案しているアイテムにはしっくりこないというか、一般人に支持されるかどうかを無視した企画になっている気がしてならんのです。だってこれ、今シーズンの限定色で提案されているファントムブラックというカラーでして、今回これを含めて２色展開なんですけど、メインで提案されていたのはノルディスクの定番テント色＝生成り、オフホワイトなんです。いや白いアウターを秋冬に、しかもニュートラルな雰囲気で作るなら兎も角仕様としてはフィールド感の出るデザインバランスで作ったとして、それこそ白いノルディスクのテントで使う以外にコーディネートが全く想像出来ず。オフィシャルサイトを見るとやはり白の方を全面に押し出しているのですが、いやいや折角日本法人作ってリブートしようというのに、いやだからかもしれませんが、ビジュアルやモードなイメージを全面に押し出されても使えないと思うんですけどねぇ。
取り敢えずこのファントムブラックの方に関してはステッチを白にしている事もあって程良いフィールド感に収まっていたので、ブランドのアイコン的な素材と合わせ易い色とでよろしいのではなかろうかと。
前回と共通しつつマイナーチェンジしたディテールとして、首元が生地の硬さと相まってしっかりとスタンドカラーに立つ様になっておりまして、ドローコードを今回はリフレクターになっているドローコードに変更してあり、その留めておくギミックも首の立ち上がりを補助する様に変更してあります。この首元がしっかりと立つ様になっているのは今回のマイナーチェンジの特徴です。
脇の部分に鳩目を３つ打って生地の透湿性だけではなく物理的な通気を確保してあるのは変更無し。その代わりファスナーはポケットもフロントもどちらも止水ファスナーにして表から見える様にしております。前回はポケットは両玉縁、フロントは虫隠しにしていたので、その点でもフィールド感よりもトラッドな雰囲気になっておりました。でもこれはこれで良い感じと言うかテント生地との相性は抜群でして、これも生成りの方も黒のテープにしているのですが、ファントムブラックは黒で良いけれど生成りの方は白にするべきですよね、どうせなら。まぁいずれにしろ私としては白は無しですが。
そしてロングにした状態、逆に新鮮でした。どちらかと言うとハーフ丈にしているとテクニカルコットンと相まってクレッタルミューゼンと同じ系統な天然素材重視のアウトドアブランドらしいマウンテンパーカなんですが、ロングにすると他にはないバランスになって、これはこれで中にフリースや何ならこれはミドルゲージのニットを着込んでその上に着ても良い感じなんじゃなかろうかと思う雰囲気です。その分スーツやジャケットの上に着てフィールド感のあまり出ないニュートラルな感じは薄れておりますが、それでもこのファントムブラックのダークな色彩は仕事で使っても遜色ないでしょう。
そして今回の大きなデザイン上の特徴が右肩口に付いたノルディスクのワッペンと袖口に付いたデンマーク国旗です。目立たない方が大人な雰囲気ではありますが、流通数が圧倒的に少ないノルディスクのアウターである、という主張をある程度判る様にしておりますので、これはもう好みの問題ですがこれはこれでアリです。マスな評価はこちらの方が高いかも知れません。
今回46(Ｍ)サイズで胸囲で132cmもあるリラックスサイズなので、サイズはＭサイズのみにしております。価格は46,200円(税込)と、これだけ作り込んだシェルとしては比較的通り易い価格設定ですので、是非チェックしてみて下さい。テント生地の耐水性と透湿性、そしてレイヤー生地にしていない事によるしなやかさんからくる着心地はデイリーユースな今から使えて冬も使える３シーズンアウターとしてオススメです。
さて明日ですが、今日全く入荷がなかったので明日に期待しておりまして、それ次第ではありますが、何かしらかの新作紹介を予定しておりますので、お楽しみに。
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