Le mercier de B.A.T

May 16, 2024

春の銘作紹介 vol.45 ROYAL NAVYのVentile 1990's Combat Trousers(Camofrage Parka Modify)

今日は都心部には行かず、最近気になっていたり行けずにいた八王子のスポットを複数廻って早めに戻って店頭の整理を進め、入荷もあるのでその荷物も受け取ろう、という１日にしました。

と言ってもささやかなもので、片倉公園から八王子迄歩いて11時前に駅に着いて大安で１年ぶりぐらいでチャーシュー麺を。これ開店前に並ばないとチャーシュー麺売り切れちゃうのでその時間に着く様に行かないと食べられないのです。その後八王子駅北口の老舗古書店である佐藤書店で本を物色。更に橋本では取り扱っていない生鮮食品を取り扱っているドンキに行って、ここの名物アイテムである国産牛肉のスジ肉１kgを購入。これが凄まじく安いのにスジより肉の方が圧倒的に多いブロック肉で長年198円/100gなんです。しかも運良く20％オフのがありこんなに安く国産牛肉手に入るのか、というホクホクなお買い物を。これだけ買っても税込で1,700円以下なんですからねぇ。圧力鍋でトロトロにしてビーフシチューでもカレーでも。そしてまた南口側に戻ってリニューアルして綺麗になった八王子駅南口の銭湯、稲荷湯に口開けの14時ぴったりに入って１番風呂を堪能。銭湯なのに色々な浴槽があって銭湯価格なんですからそりゃリニューアルしたとなれば行ってみたくなるじゃないですか。仕事柄なかなかスーパー銭湯にすら行けずにいますが、やはり広い風呂は良い、しかも何だかんだでスーパー銭湯も良いんですが古き良き伝統的な銭湯はなお良いです。で、２時間以上物色＆立ち読みして買い物もして風呂にも入ったのでこれで帰っても良かったんですけど、復活の100円ラーメンを食べていなかったので、最後にまた北口に廻って100円ラーメンを食べて帰ってきました。まぁかつて西八王子駅北口にあった100円ラーメンは中高生時代のおやつでしたし、ラーメンのハシゴになっちゃうけどそれもまた良し、という事で。

そんな感じで16時頃に戻ってきて通販依頼のあった分の荷物の出荷依頼をして、出荷と同時に入荷分の荷物を受け取り、検品を済ませてブログを書き始めております。いやぁ、15時頃までは予報よりも涼しいじゃんと思っていたら、強い日差しで一気に気温が上がりましたが風があるので体感的には日向にさえいなければまぁ長袖Ｔシャツ１枚でも暑くてやってられないという程でもなく。どうせ後２時間３時間で気温は下がり始めるでしょうからまぁこれなら快適な部類でしょう。

ちなみに本日入荷したのはNANGAの明日発売開始になる30th記念モデルのウェアで、ドットエア生地で作ったスペシャルモデルの半袖フィールドシャツとカーゴショーツのセットアップ。大変通気性が良く吸汗速乾機能を持ち非常に軽量な生地で作られたアイテムですが、定番展開しているモデルとは別に30周年記念モデルとして今回限りのデザインとして提案されたものです。何だかんだでダウン以外の物ばかり取っておりますが、それだけクオリティが高い春夏アイテムを提案してくれている、という事で。

さて本日は昨日紹介したロングパーカを羽織るスタイルを鉄板コーディネートにするならこんなパンツでしょ、というデッドストックでもまだ市場にそこそこ出回っている1990年代の英国海軍のコンバットトラウザースを英国伝統のベンタイルコットンに乗せ替えたスペシャルなパンツの紹介です。

このパンツは元々米軍における海兵隊に相当する英海軍のSBS(スペシャルボートサービス)、揚陸強襲艇で浜から上陸して作戦行動を行う部隊用に支給された物で、1990年代のオリジナルは綿ポリの生地で作られておりました。でもその用途を考えると濡れた状態で作戦行動を取るのは不快でストレスになりますから、綿100％にも関わらず耐水撥水性があり通気性もあるベンタイルコットンに換装するというのは、コストを無視すればオリジナルよりも理に適った改良とも言える換装でしょう。

当然街着として使ったとしてもその快適さは変わりません。ベンタイルコットンではありますが60/2のベンタイルツイルはシャツにも使える程度のウェイトで、真冬を除く３シーズン対応になっており、これなら米軍のベタベタな軍パンとも差別化が図れますし、上に羽織るのがコンサバティブなチャコールやネイビーといったカラーとなれば、ボトムも海軍ぽいネイビーの方が相性抜群です。ちなみに店頭にはデッドストックでオリジナルの1990年代の小ンバットトラウザースの初期型(ポケットが斜めではなく水平に付いている希少な初期型です)がありますが、オリジナルのツイルはかなり厚手でこれは逆に夏を除く３シーズンだよな、というもの。それ考えたら防水性能が高く馴染み易いウェイトのこのパンツ、とても使い勝手が良いと思います。

そしてロイヤルネイビー、ここ数年なかなかベンタイルを使ってくれません。というのも恐らくですがコストが合わないというか、設定している価格を上回ってしまうからだと思われます。でもディテールは完璧に復刻しているとはいえ、如何にもな安価なツイルで作った軍パンとか私としては取り扱う気はなく。そして今回ですね、このパンツ実は１本だけ残して残りは売れてしまったと思っていたんです。B.A.T的にはこれとても人気だったパンツでして、これがあるからこそ今シーズンのホルドファスト社が英国軍に納入していた基地作業員の為の作業服をベンタイルに乗せ替える別注をしたのですが、このパンツのネイビーだけが今回の在庫整理で２本出てきまして、合計３本になりました。サイズも２と３の２サイズ残っておりますので、気になった方はお早めに。価格は26,400円(税込)です。ベンタイルで作った細部までディテールを忠実に再現したロイヤルネイビーネームのパンツとしては今となっては随分とリーズナブルな設定ですので是非。これで英国メーカーのＴシャツを着てベンタイルを使ったブリティッシュトレーナーを履けば良い感じに全身英国だけどトラッドではなくネイバルスタイルという、ミリタリーベースなのに洗練されて見える大人カジュアルに仕上がるので、それらのアイテムも併せてご検討を。

明日はそろそろ少しは良いかな、という事で新作のＴシャツの内ヘヴィウェイトな物を紹介しようと思います、お楽しみに。

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May 15, 2024

春の銘作紹介 vol.44 ROYAL NAVYのPackable Rain Regist Parka(Camofrage Parka Modify)

今日も過ごし易くて良い１日だ、なんて思っていたら明日関東に到達する予報だった上空の寒気とやらが閉店時間の頃にはもう来ちゃったみたいで俄雨が降っており。今日は夕方から仕事帰りに立ち寄ってくださったお客様が続いて、何気に色々と完売アイテムが出ておりました。ペイデイのカラーデニムのシャツジャケのオリーブが完売、そしてY.バイノルディスクの長袖Ｔシャツのアイスグレーの方が完売。他にも色々動いておりましたが、昨日紹介したデイタム以外にもここに来て圧倒的な価格差が目立ち始めた英国製のバッグ類、チェックされている方が多く。フォーティスのダッフルバッグやラス１になっているホークウッドのヘルメットバッグ、エッジ＆ハントのショルダーバッグ等、英国製にして１万円台や２万円台のバッグ類はやはりかなりなお値打ち感がありますので。その辺も追々銘作紹介していくとして、本日はこの時期になると紹介したくなる英国製ではないものの英国軍のデザインそのものな上に英国海軍の名で作られている便利なアウターを紹介することにします。

ロイヤルネイビーの日本ライセンスブランドのラインナップ、英国海軍メインの英国軍デザインを基本的に忠実に守らないと英国本国からのアプルーバルが下りない事もあって、英国ミリタリーなディテールを忠実に再現したアイテムで構成されております。とは言え、ある程度のモディファイをした物もラインナップに入れる事を許可されていて、例えば王立戦争博物館に陳列されている英国海軍の大戦中のアノラックである通称キャノイストはホークウッドが監修制作をした物ですが、こちらは博物館に展示される物ですから忠実に再現しているのでアノラック、つまりプルオーバーです。それに対してロイヤルネイビーのモディファイバージョンですと、フロントを縦に割ってファスナーを付けて前開きアウターにしてしまっていたり、というのがあり。

客観的に見てそちらの方が確実に使い勝手は良いのですが、個人的にはそこまでモディファイしちゃうとちょっと違うかな、と思うのでせめて生地を乗せ替えるとか中綿を入れるもしくは抜く程度の仕様変更で済ませた物が好みです。なのでここ数シーズンは素材別注をかけてこれはと思うデザインにインラインでは提案されていない生地を充て込んだ物を展開してきました。

でもこれはこの生地じゃないと意味が無いな、というアイテムでして、そのまま取って店頭に並んでいる数少ないアイテムです。見ての通りでシンプルなロングパーカ型の１枚生地の羽織なのですが、元々はこれカモフラージュ用のパーカでして、急遽必要になった際に迷彩柄の羽織を羽織って偽装する、という為の物。それを無地のチャコールグレーやネイビーの生地に換装して普段使いをするのに使い易くしたのがこれなんですが、シンプルながらギミックは忠実に再現しております。

ウェスト部分にはドローコードが入っていてウェストを絞る事が出来、単にストンとしたボックスシルエットだけではなくウェストにポイントを付けた着方が可能。そして元々普段は着用しないで持ち歩いて、いざという時に出してカモフラージュに使う物だったので、パッカブルな仕様になっております。なので同素材で作られた収納袋が付属しております。更にこれ、表側に耐久撥水加工を施しているので、そのまま着て出掛けても良いのですが、急な雨の際に着てフードを被れば雨ガッパ代わりに使用する事も可能。

そんな使い方が出来るアイテムな上、これは個人的にはあっても無くても良いんですけど左の肩口にロイヤルエイビーのロゴが入っており、英国海軍のアイテムですよ、というのを主張してサラリと英国好き、というアピールが。アメカジにしろアメトラにしろ米国製の米国調のデザインなコーディネートって大人がするのにはちょっとお子ちゃま感が否めないのですが、不思議なもので英国という響きは落ち着いた大人なイメージに感じてしまうのは明治維新前後から日本人の意識に刷り込まれたものでは無いでしょうかw

サイズは１と２の２サイズ展開、価格は16,500円(税込)と大変リーズナブルなアイテムです、鞄に１個忍ばせておくも良し、旅に連れて行くも良し、勿論この中途半端な時期を過ごすアウターとしてヘヴィロテしても良しなアイテムです、是非チェックしてみてくださいませ。

で、明日は木曜日なので定休日です。なんか天気は最初の方に書きましたが寒気の流入のせいで不安定で、ゲリラ豪雨や雷雨が予報されておりますが、ちょこっと出掛けてきつつ17時前に戻ってきてブログ書いておりますので、お時間の合う方は遠慮なくお越し頂ければと思います。アイテム紹介、明日はもう１度ロイヤルネイビー、今シーズン別注で作ったシャツジャケットと同素材、ベンタイルコットンで作った軍パンの紹介です、お楽しみに。

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May 14, 2024

春の新作紹介 vol.12 DATUMのMETRONOS TOTE M-07

天気予報通りの快適な１日でしたが。意を決してこのまま最後までやり切るぜ！と本日はレディスフェイスの入れ替えに着手しました。まぁメンズに比べたら大変さはそこまでではないのですが、流石に１日では終わらず。取り敢えずハンガーラックの入れ替えは完了し、出す物は全て出したのですがニットの収納を残してタイムアップ。まぁ明日にも完了するでしょう。これであとは倉庫に仕舞ってある春夏のサンダルと店内在庫になっているSUBUやrigのサンダルやリカバリーシューズを入れ替えるだけですが、それは店内の入れ替えが完了してからにするのでまずはレディス分の片付けを進めます。

と、これ何が嫌って今日このブログがあるサーバーが安定していないみたいで、一度ほぼ書き上げてアップしたのですがアップ出来ず。それどころかデータが消えてしまい、再度書き直す事に。なのでもう消えて呆然とするなんて事のない様に少しずつ書いた分をコピーしつつウェブ上にもこまめに保存しながら書き進めております。それでも途中で固まって保存しておいてよかった、となりつつ書いている始末でして。やれやれ。

という事で本日のアイテム紹介ですが、厳密には新作ではないのですが紹介しないままここまで引っ張ってしまい、円安が進んだ結果これとても美味しいアイテムだよな、という事で最近俄かにビジネスで使う鞄としてお客様が注目していて、在庫がなくなってきてしまったバッグを紹介させて頂きます。

このデイタム、ブランドのスタートは2010年と比較的歴史の浅いブランドです。がしかし。創設者であるトム・コーニング氏は1980年代に米国で絶大な人気を博した伝説のバッグブランド“ＫＩＶＡ　ＤＥＳＩＧＮ”の創設者兼デザイナーでして、そこで培った実績を活かしクラシックでありながら都会的な要素を融合させた新しいバッグブランドとして立ち上げたので、当初からそのクオリティは折り紙付き、米国でこちらも高く評価されておりました。

トムは独自の哲学であるCarrynomics(キャリーノミクス)を提唱し、ミルスペックをビジネスシーンへ落とし込んだ「METRONOS」、フィールドを選ばない「TREKNOS」、クラシックな佇まいが新しい「RETRONOS」という３つのラインを用意しました。このキャリーノミクスという言葉はバッグを開発する際に「素材の開発から異素材との組み合わせまで、素材の機能を徹底的に追求する事」と、「人間工学をベースにした構造的な機能」の両方からアプローチするという考えから生まれたトム氏の造語で、デザインや生産効率だけでなく製品を造る際のコストを管理する技術も含まれており、デザイン拠点と生産拠点の距離を近づける事で開発スピードと完成度を上げ、製造におけるコストの管理ノウハウが蓄積され、原材料の高騰や流通の変化にも対応出来るという、サスティナブルな企業理念です。

結果米国製で非常にコスパの良い価格設定だったのですが、人気を博す中経営陣が入れ替わりトムが経営から外れると、米国企業らしい生産コストと利潤追求を第一に考える様になり、2019年に米国の自社工場を閉鎖し2020年からアジア生産に切り替わってしまいました。当時の日本代理店もそれに伴い契約を終了したのですが、その際に貴重な米国製の製品をリーズナブルな価格で取らないかという提案があり、数型取った内の１つがこのトートです。

ミリタリーから着想を得ているメトロノスシリーズの中でも1050Dのバリスティックナイロン製で耐久性は抜群ですが、見た目にはシャープでアーバンな印象に仕上がっているこのトート、如何にもビジネスな黒もありますが、ミリタリー着想なのでミリタリーカラーな黒・オリーブ・ネイビーの３色展開だったのですが、奇跡的に３色とも揃っておりました。

そして何が凄いって今回は正面写真だけしか載せませんでしたが、機能性が群を抜いております。バリスティックナイロンに撥水をかけているのでファスナーは全て止水ファスナー。そしてファスナーの端には全てタブが付いていて、ファスナーを開閉するのが楽ちんです。正面側にはポケットが２つ、１つは水平にファスナーを切ったベーシックなポケットですが、もう１つは大容量のオーガナイザーを内蔵したポケットで両端には蛇腹が付いていて開きすぎて中身をぶちまけるなんて事がない様に配慮されております。中にはキーホルダーフックや細かいポケットが配置されていてとても使い易く、ポケットに入れていそうな物を全てこちらに入れてスッキリ使えます。さらに背面にもポケットが付いておりますが、それとは別に出張や旅行の際にキャリーケースの上に乗せて固定出来る様に背面ループが付いており、普段仕事に使っているバッグをそのままキャリーケースの上に乗せて出張、というのが可能です。

内側にはパソコン用のウレタンパッドのついたストレージとファスナーポケットを２つ、計３ヶ所のポケットがあり、外側には折り畳み傘やペットボトルを内蔵出来るポケットが両サイドに付いておりますので、シンプルに見えますがポケットだけでも８個以上あるという充実ぶり。ハンドル自体はレザーなのですが角環で強度のあるナイロンテープと組み合わせており、ハンドルを倒して網棚や飛行機のバゲージストレージに収納する際に引っかかりません。ここまで至れり尽くせりなトートバッグというのもなかなか見ないです。流石は創業者デザイナーがマスターピースとして最初に設計したアイテムのうちの１つだけの事はあり。このクオリティなのに価格は33,000円(税込)と米国製でここまで作り込んだ鞄としては破格の設定です。アジア生産になっても米国の動向を見ると価格を下げていませんからそれ考えるとこれは押さえておかねば、というアイテムでしょう。残りは各１個ずつなので気になった方はお早めに。

明日はこの時期なので携帯出来る雨具としても使えるアウターの紹介を予定しております、お楽しみに。

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May 13, 2024

春の銘作紹介 vol.43 Alex InghのCotton/Linen Check Botton Downed Collar Shirt (B.A.T別注)

結構な雨、という予報でしたがお昼に出る際にも止んでまして、その後はまた降ってきたりと断続的に雨ではあるのですが、大雨という程ではなく。とはいえ只今閉店時間を迎えた20時なんですが、未だ雨は止んでおりません。

でもこのタイミングで長期予報が発表になっていたので見てみたら昨年を超える猛暑になるんじゃないかという予報が。昨年は観測市場最多日数を大幅に更新する猛暑日と真夏日の数だったのに、それを更に上回るとなると堪らんです。なるべく夏の新作紹介で紹介するべく新作の半袖アイテムの紹介を引っ張っておかねば。

それもあって気温が暑くなる前に羽織物として使える麻や綿麻の長袖シャツの紹介をしておこうと思いまして、今日はこんなシャツの紹介です。

他のアレックスインの麻もしくは綿麻のチェックのシャツ、同じ柄の物を２色で取っているのが多いんですけど、このシャツだけ１色、この柄のこの色だけを取っております。チェックって意外に難しくて配色でこれならば！と思える物になかなか行き当たらず。特に麻や麻混の生地で麻の生地感が勝っていてザックリとした生地感な物で、となると本当に限られてきます。ギンガムとかタッタソールはまだ良いのですが、タータンから派生したマドラスチェック風というのはなかなかこれは！というのがないのです。またブルー＆ブラウン系は配色自体がオーセンテイックという事もあって比較的失敗がないのですが、このチェックの様にグリーンやオレンジといった色を使ってバランス良くまとまっている物はとても珍しく。

季節的にジャケットを羽織って使う際にも麻の清涼感からストレスなく合わせ易いのですが、クールビズではジャケ無しなので敢えて単体で成立する様アメトラな雰囲気を加えるべくボタンダウンカラーにしております。現在イタリア製のシャツ、３万円代が当たり前になってしまっておりますが、これ発注したシーズンの生地のラインナップの中でも高い方に位置する生地なのですが、それでも24,200円(税込)とこのクオリティのドレスシャツではもう今ではあり得ない価格設定。サイズも38・39・40の３サイズ展開で巣がなんとかまだサイズ欠けしておりません、その点においてもお勧めです。

明日は天気は回復する様ですが、気温は今日と然程変わらず。ここのところかっちりしたテーラードジャケットもコーチジャケットの様なカジュアルアウターもちょこちょこ紹介してきておりますので、ちょいとお休みして未紹介アイテムでここのところ注目されている、と先日書いたオーバーナイト用にも使えるビジネストートバッグを紹介しようと思っております、お楽しみに。

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May 12, 2024

春の銘作紹介 vol.42 L.B.M.1911のBonding Linen Knit Field Jacket

予報通り何とか天気は保ちまして、都内や横浜に出かけていた方が帰りに立ち寄って下さって、雨が降らずに良かったとおっしゃってました。そしてこのところ注目を浴びているアイテムが実は鞄。米国製のコーデュラナイロンメインのビジネストートと２ウェイショルダー。これ未紹介だったんですけど減っていて今日いらした方もリュックになるカメラマンバッグ兼用ショルダーバッグを気にしていました。最近ビジネスで大きなカバンを持って通勤している人、少なくなりましたがそれでもモバイル１つ入れば後は財布とちょこちょこだけというのではなく、営業資料やそれ以外にも契約用書類何かを色々と入れていくので、全部抜いたらオーバーナイターぐらいのサイズの鞄、という方、未だに多いと思います。しかも結構買い替え時期になっている方多いんですよねぇ。それもあって完全防水仕様のシュトゥッテルヘイムのリュックを含め、ビジネスで使用するバッグ、要チェックです。近々そのビジネストートも紹介しますね。

で、本日の紹介は昨日予告したL.B.Mのサファリジャケット。これデザイン的にも生地的にも春夏の本格的な作りのジャケットとして一押しレベルにあるのですが、コストが上がり過ぎてこの手の手の込んだ生地が現在では使えなくなっているという事もあり、今日の紹介とさせて頂きます。

極当たり前のベーシックな３パッチポケットのテーラードジャケットを生地を乗せ替えて色々と提案するのをメインにしているL.B.M。でもそれってラルディーニでもタリアトーレでもそれよりも高い同じイタリアのクロージングブランドでも着心地にそこまで差が出ません。いや出たら困るというか、定番のパターンメイキングに問題がある様なところが世界的に流通しているクロージングブランドにはなれませんので。ただそれだと何処のを取っても同じで好みの生地があるかどうかとかその程度の差でしかありません。

だったらそれはB.A.T的には直接取引で価格の上昇を抑えられるロイヤルロウから取れば良い、という事になり。それなら他のクロージングブランドを取るのであれば、そのブランドにしかないデザインや生地の組み合わせの物を取らないと意味がありませんよね。このジャケットはまさにそれ、このサファリジャケット型のフィールドジャケットはクロージングパターンをこれでもかと充て込んでいて、やるならこれでしょ、というモデルなんですが現在モールスキンとかリネンのツイルのみの展開になってしまい、しかも価格がとても上昇していて今シーズンリネン生地の物をやろうとしたら価格が15万になってしまってまして、こりゃダメだな、と断念しました。やはり生地にも一捻り欲しいというか、他にはない超絶技巧で作られた生地、とか何かしらかのポイントが欲しいところでして、こちらのジャケットに使われている生地は他にはないスペシャルなトライアルなのです。

麻100％で編まれたレース編みの様なパターンの編みのニット生地。そのままだとスカスカな為に大きく伸縮し、麻自体が伸縮しない為編み地の伸び縮みでの伸縮なので形状が崩れてしまいます。ザックリ編んだニットのカーディガンやジャケットの様な物のほとんどがこの問題を抱えており、カーディガンならまだ良いのですがテーラードジャケット型ですととてもじゃないですがちゃんとこれはジャケットです、と言って使えるレベルにありません。ところがこの生地はそのレース編みの様な模様編みのニット地を非常に薄いポリエステルのシフォン生地に貼り付ける事で、ニットの編み地の通気性や表情はそのままに布帛として形状を保つ事が出来る様にしております。これによりニット生地の引っかかってそこの糸が伸びてしまったりという問題も起こらず、またニットの色目を邪魔しない色のポリエステル生地に貼り付ける事でニットのジャケットの内側に薄手の布帛のジャケットを着ているかの様な表情になっております。これ結局２種類の生地を作ってそれを貼り合わせているので生地値は倍になりますし、加工賃もかかります。それを考えるととてもリーズナブルな設定なんです、このジャケットを発注した時点では。

当然元々定番展開されていたリネンのツイルよりこちらの生地の方が高かったのですが、それでも82,500円(税込)ですからだったらこちらにした方が良いな、という事でこちらにしました。現在グリーンの方は46と48の２サイズ各１着残っておりますが、ダークタンの方は46を１着残すのみです。夏でも涼しく、それでいて単なるニット生地ではない布帛の張りとニットの抜けの良さを併せ持つこのジャケット、是非チェックしてみて下さいませ。

明日はそんな訳で１日雨みたいですけど月曜日から憂鬱ではありますが頑張って出勤なさって下さい。アイテム紹介ですが、今日紹介したジャケットともコーディネート可能ですが、１枚で様になる春夏らしく快適な着用を約束するシャツの紹介を予定しております、お楽しみに。

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