November 11, 2024

秋の銘作紹介 vol.13 narifuriのModanized Traditional Hunting & Riding Jacket


今のところ直接関東に影響がある訳ではありませんが、この時期になって台風が4つも発生するだなんて、どうなっちゃってんだかという気候です。その高い海水温のせいなんでしょうか、今週は関東以西は軒並み20℃台の最高気温になっております。ただ最低気温はどんどん下がっていっているのでその寒暖差を考えると10℃でも20℃でも対応出来るレイヤーが必要、という事に。なので高いダウン羽織って中はTシャツだけなんて着方は出来ません。ここ10年でこの時期のそういった着方は地球が今より寒かった頃のスタイルになってしまいました。

そんな気候に即したアイテムの提案というのをしっかり出来ているブランドとそうでないブランドというのの差がはっきり出てきている気がします。その点ガッツリなダウンを提案するにしてもキチンと他にはないギミックを組み込んで暖冬であっても快適に着用出来る様にしてくれていたり、レイヤー対応で今時期から真冬迄クリアしてくれる気候に即したアイテムをしっかり提案してくれているのがnarifuriです。

このバブアーのビデールに代表される、ワックスコットンで作られていた英国伝統のハンティングジャケットのデザイン、日本ではまるでバブアーのオリジナルの様になっておりますが、英国では様々なカントリーウェアを作っているメーカーがあって、大概が同じデザイン、同じ仕様で出しております。ロイヤルワラントを持っているからバブアー強し!という状況なんでしょうけど。ただぶっちゃけドライじゃないワックスコットン、街中で着るのには現代では全く向いていない生地でして、そもそも防風防水性能はあっても通気がないのでちょっと動くと内側は汗でベッチョリですし、ワックスのベタつきは混雑した電車の中では大迷惑、椅子に座るのにもシートにワックス付いたら更に大迷惑、という。アウトドアフィールドでは本人がその不快感で良ければ雰囲気としては良いんですが、だったらその雰囲気はそのままに素材を現代的な物に振り替えて、ギミックも改良したらより良い物になるんじゃないか、というのがこのジャケットのコンセプトです。

まず素材をそのタウンユースに向かないワックスコットンから現代の作業着用として開発された防風と撥水と防汚性能を持つストレッチの効いたジャージ生地に変更。これによりインナーにも依りますが今時期のアウターとしてはとても優秀な丁度良い生地厚です。

そしてその典型的な英国フィールドジャケット型にnarifuriらしくデザイン変更を加えております。まず自転車に乗るという前提でライディング仕様として後ろ側の裾を長くしております。更に何故か胸位置に付けられたハンドウォーマーポケットが実用的ではない、という事で潔くオミット。その代わりに左右の裾にあるフラップのパッチポケットの脇にハンドウォーマーポケットを付けております。そう、手を入れるなら絶対この位置です。そしてハンティングディテールなのにビデール型には装備されていないゲームポケットを腰部分に設置。屋内に入る際にグローブやマフラーなんかを入れておく事が出来る様にしております。

そしてこのジャケットを真冬にも対応させているのは、明日紹介するTAIONコラボで作られたインナーダウンベストをライナーとして合体する事が出来る様にしている事です。別々のアイテムですが合体する事で真冬を過ごせるアイテムになるという仕様、なかなかないです。アウトドアブランドのレイヤーシステムにはありますが、それは如何にもアウトドアというデザインでして、タウンユースには向いておりません。その点デザイン的にはトラディショナルでオーセンティックな見た目で素材は街着として使えるアウターとして有効な機能を備えており、色もビジカジで使い易い黒と本来のフィールドカラーであるオリーブの2色ですし、こんなに使い易いアウターは他にはないと思います。今回はS・M・Lの3サイズ展開で大きめのサイズを取ればスーツの上からでも着用可能ですし、ジャストサイズで着たい方はSサイズを選べばバッチリです。そして価格がこれも価格破壊レベルの価格設定で、なんと27,500円(税込)とホンチャンのワックスコットンのヤツは3倍以上してますからとんでもないリーズナブルさです。

是非これは押さえておいて頂きたい傑作アイテムです。残り少なくなっておりますので、気になった方はお早めに。という事で明日はこれと合体出来るTAIONコラボのインナーダウンベストを紹介します、お楽しみに。
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