January 10, 2018

冬の銘作紹介 vol.2 A(LeFRUDE)EのCotton/Wool Corduroy Fake Fur Lining Jacket


今日も昨日より寒くはなっているとはいえ、それでもそれなりに暖かく。でも明日から週末にかけてやはり今年一番の寒さになる予報に変わりはない様です。堪らんですな、こりゃ。

さてさて、昨日新作紹介に漏れた物や過去に紹介して残っている物の中で、諸事情によりとても美味しい物になってしまっている物というのを銘作として紹介して行こう、という企画が好評です、と書きましたが。問い合せとは別に密かに狙っているアイテムの紹介を先送りしてくれ、という依頼を複数頂きまして。まぁそりゃそうだ、これも先に紹介しているグローバーオールと同じ様な事情ですが、もう手に入らないであろうアイテムだよね、というのがありまして。で、その中で今日はこれは珍しい、恐らくB.A.T以外もう何処にも残っていないだろうな、というアイテムの紹介です。

アレフルード。WWD等で報道されているので多くの方はご存知と思いますが、このブランドは今年の春夏より三陽商会のセレクトショップ業態であるラブレス/ギルドプライムの専属ブランドになります。昨今のドメブラを取り巻く状況は大変に厳しく、その中で今後継続的に事業を展開していく為に、三陽商会からのオファーを受け入れて当面専属ブランドとしてコレクションを発表していく、という事になりました。

過去ブログを追いかけてみましたが、なんと2009年のブランドスタート時からずっと展開してきたアレフルード、B.A.Tにおいても欠かせないブランドではあるのですが、自由なクリエイションとビジネスの継続というのは時に相反する物になる事もあり、更に前述のアパレル全般を取り巻く環境はファストファッションの台頭やネット販売比率の増加によりとても厳しくなっているのはどうし様もありません。別にその時代の変化が悪い、というのではないのですがその利便性や都合の良い謳い文句に大多数の消費者は踊らされがちであり、そして情報が容易に得られる反面根拠のない流言や大手商社やSPA業態によるSEO対策にあっさり情報操作されてしまう傾向にあるのは紛れもない事実です。そんな中で本質的な物作りにこだわり、独自のクリエイションを貫こうとすると評価や露出はあってもビジネス的に大成功するのはとても難しい事です。似た様な何かやなんちゃってなファストファッション的なアイテムでお茶を濁す人が大多数なので。そんな中、ブランドスタート時から取っていると、チョコッとですけど初期の名作であるとかデザイナー本人が遊びにいらして買い戻していった様な物がチラホラと残っています。これはまさに遺産と言える価値あるアイテム達です。

今日のこのウール20%も入っているコーデュロイのラペルとライニングを総フェイクファー張りにしたジャケットはまさにその中でも秋冬の物としては筆頭に上がるアイテムです。どうしても別注を組む様になってからの秋冬物は、キャッチーでインパクトがありながら本格的な作りのアウターに、汎用性を意識しつつクオリティも担保した生地をこちらから支給したり、細部に渡って車をチューニングする様に指示を入れて精度を上げたり、といった物になり、予約で完売してしまう物が殆どですが、そちらに予算を割く方が多いので、一部の初期作品が大穴として残ってしまうという事に。それでもここ数年新たにいらっしゃる地方からのお客様を中心にアレフルードファンの方が、ちょっとしたヴィンテージ状態になっているそれ等のアイテムをチョコチョコと持っていっているので残りはそうそうないのですが、このジャケットは珍しくS・M2サイズが現段階では1着ずつ残っている美味しい状況にあります。縫製仕様の指示が徹底されていて、裏側に一切縫い代が出ない、完全にフェイクファーで平らにライニングされた内側、そしてラペルはアレフルードのマスターピースたるエドワードジャケット同様の特徴的なラウンデッドラペルになっております。更に今迄リリースされたアレフルードのジャケットとしては唯一エポレットがついているモデルであり、フェイクファーライニングの厚さと合わせて袖裏も中綿入りのキルティングライニングが施され、ジャケットコートとして真冬に対応しているこれ又唯一のアイテムです。

ここ迄作り込んでいて初期のアレフルードらしいというか、コストを無視して利益が極端に薄い価格設定だったので、50,000円(税抜)という破格のお値段です。若干ゆったり目でMサイズの方は現状のLサイズを着ている方でも着られる方が多いと思われます。コストが合わない事もあってこれ以降1度も作られる事のなかった、まさに銘作と言って良いアイテムです。

こういう事を書くのもなんですが(といっても書いちゃいますがw)、効率よく売って消化する為にはマーチャンダイジングというやり方が欠かせません。売上げデータを基にコストや売れ行きの統計学的な分析を行い、その数値と前年比等から翌年の販売傾向やアイテム構成をジャッジするという手法ですが、その手法からするとこういったアイテムはまず生産に漕ぎ着けません。でも例えばですけど一昨年前の秋冬で別注したライディングコートの様に、高額でデザインもニッチであっても、そこに徹底的なチューニングとリアルに使える生地や仕様の当て込みを行えば、それはとても魅力的なアイテムになります。それをデータとして示せばこの秋冬にはコスト面で仕様を簡略化して提案すると、今度はその成功データに乗っかる形で発注が付く、という事になります。でもその成功データを取る取らない以前の物に関してはこうやってアーカイヴに埋もれている、というものがチラホラ出てしまうのです。なのでこのジャケット、ノーマークだった方は是非チェックして欲しいものですね。

これ以外でもアレフルード、複数お値打ちアイテムがストックにあります。今後別注を含め三陽商会で取り扱われない過去アイテムに関しては探す方が増えてくると思われます。気になった方はお早めに。
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Posted by mercier at 20:50:00 | from category: Main | DISALLOWED (TrackBack) TrackBacks
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