May 18, 2018

春の新作紹介 vol.26 Angero NardelliのSammer Wool Bascket Weave Half Lining Suit “Milano Model”(B.A.T別注)


いやもうどうしてくれようか、という位暑いですね、今日は。梅雨明けしてからの曇っているのにこの気温というのは堪らんです。どうにもこうにもこれだと半袖の紹介をしたい誘惑に駆られます。がしかし。本日予定通りではないのですが、アンジェロ・ナルデッリのスーツが取りあえず入荷致しました。その予定通りではない経緯は新作紹介の中で書くとして、そのナルデッリだけじゃなく本日予定外の入荷がありました。なんとベルベットゴールドマインのTシャツが入荷しまして、この暑さでその紹介をしたい誘惑に駆られた、という訳です。それ位こちらの完成度は高く、本日その代理店商社の営業さんが別件でいらしていたのですが、彼がおっしゃるに今シーズンボディとプリントの組み合わせでB.A.Tで展開しているものは全てB.A.Tのみでの展開になっていて、しかもボディカラーの組み合わせやプリント柄のセレクトにおいて大変ユニークでこれは良い、というのが社内でも話題になったんだそうな。恐縮の至りですが。がしかし。今シーズンのセレクトは昨年に更にバリエーションを加えてキレッキレですw
是非今週末はチェックしにいらして頂きたいものですね。一般的には反映させる余地がないと思われるTシャツブランドに対しても渾身の企画力を見せられますので。

さてさて、今日の新作紹介と参りましょう。

まず予定通りではない、というのが。今シーズンがこの価格帯で返る最後のシーズンになる、だなんて思っていなかったので(判っていたらもう少しバリエーション多く取ったのですが)春だしそこ迄沢山発注しなくても良いな、と思ってはいましたが、それでも2型発注していたのです。それについては展示会報告で昨年のうちにご報告していますが、なんとその2型のうちの1型、今シーズンから展開が始まる事になっていたサレントモデルというのがどうやらボツになりそうだ、との事。現在まだ最終ジャッジに向けて調整中ではあるらしいのですが、時期も時期だしそちらは諦めて取りあえず確実に上がってきた物を、という事で本日の入荷となった訳です。

がしかし。来年の秋冬から本日紹介しているグレードの生地でこの縫製仕様にすると17万程になるのですが、サレントモデルというのは最も裏を抜いて生地も夏に関してはリネン等にしてイタリア最南端に近い街で着ていても着用可能なスーツという設定なのですが、秋冬はライトなイタリアンツィード等がラインナップされていました。その生地で作ってどうにか13万強で収まる、という価格の物なんですね。なのでこれ、今シーズンの、いや今迄取ったスーツでイタリア製としては最安値の9万円スーツだったんです。だからそれ是非上がってきて欲しいなぁ、と思っていたのですが。まさかのボツ。何という事でしょう。

でもサレントモデル、使える生地が非常に限定されていたので生地とモデルの組み合わせとコスパの追求においてはこちらのミラノモデルの2ピースのスーツの方が遥かに時間をかけて吟味しました。

この生地、サマーウール、番手の細いウールの糸を強撚してシャリ感を出し、それを使ってバスケットウィーブに織り上げる事で立体感と空気の通り道を構築し、しっかりしているけど涼しいイタリアらしいローカル生地なのです。ちなみにスーパーは110'sだそうです。私が思うにオーソドックスな織り方で精々シャークスキン程度が表情のある生地で、後はサマートロピカルの様にモヘアを混ぜるとか素材そのもので涼しさを考える生地に関してはメジャーなミル、ロロピアーナやゼニアやチェルッティ、ちょいと落ちてカノニコあたりが沢山作っているんですが、こういった織り方の生地になってくるとメジャーなミルにはなかなかなく。でもイタリアのローカルミルはその気候に即した涼しい素材をコスパも含めて工夫して作っていたりする訳でして。

その辺のメジャーな生地メーカーの物を含めた大量のスワッチを隅から隅まで吟味して、今シーズンはこれだ!といって決めたのがこの生地です。また生地のアップからもお判りかと思いますが、ダークネイビーの地色に対して表側の立体的な表情を形成している糸はダークブルー位の色目なんですね。これが遠目で見るとそこ迄国内ネイビーの単色なのですが、近づくとコントラストが実に美しい立体感がありつつ涼しげな表情でして。

その生地使ってやはりイタリアで最も評価が高いスーツに選ばれたミラノモデル(選ばれたのは3ピースでしたが)で、春夏なのでベスト抜きの2ピーススーツにして提案する事に。ただしオプションはそこそこ積んでAMFステッチはガツンと入れて、裏は最も抜いた仕様のハーフライニングにして裏地がない分美しい内側の縫製始末が見える仕様にしてもらいました。フロントの釦の数と仕様も選べた(2つ釦・3つ釦・3つ釦段返り・4つ釦ダブル・6つ釦ダブル)ので、夏だし表に見えるギミックは極力削ってスッキリと、という事で2つ釦にしました。パンツも1タックも選べましたがここは見た目にスッキリ見せようという事でノータックに。結果として汎用性はとても高い物になっていると自画自賛しております。

ここ迄やって110,000円(税抜)というのはとても価値があると思っております。発注する側に手っ取り早く消費者にも判り易いのはネームの知られた生地メーカーの夏生地にしてしまう事なのですが、それじゃないんですよねぇ、というかそれだとバイヤーもお客様も唯々ブランドネームを盲信する事になってしまいます。是非店頭に現在フォックスブラザースの春夏素材のスーツも、ロロピアーナのシャークスキンも並んでおりますので、それ等と比較してみて下さい。勿論その他のスーツの生地も素晴らしい事は再確認して頂けますが、イタリアのローカルミルの生地がそれ等英伊の有名ミルの生地と比べて全く遜色がなく、尚且つ同じ土俵ではなく違った切り口で別の正解としてきちんと差別化が図れている、という事を楽しんで頂けるかと。サイズは44・46・48の3サイズ展開です、是非この週末、Tシャツ共々(笑)見にいらして頂きたいものですね。
blogram投票ボタン ブログランキング・にほんブログ村へ

Posted by mercier at 19:30:00 | from category: Main | DISALLOWED (TrackBack) TrackBacks
Comments

koichi0217:

いやー、見るとなんだかんだ欲しくなってしまいますねw
凡庸性考えるとダークネイビーは何着あっても困りませんし。
(May 18, 2018 19:40:19)

mercier:

実際上がってきたのを見ると改めて良い生地のチョイスだったなぁ、と思いますw

ウール素材の夏生地でここ迄抜けが良く着易い物はなかなかないと思います。
事情は理解しておりますので、むしろ無理をなさらず、と思いはしますが、反面これ押さえとかないと駄目でしょ!と思いもします。

という事で積極的にお勧めはしませんが、積極的なご検討は止めませんw
(May 19, 2018 13:49:32)

koichi0217:

くぅー、タイミングが合えばと思いますw
確かにスーツがウォークインクローゼットにかさばってますし(^^;)
お目付役の様子を伺おうかとw
(May 19, 2018 20:35:53)

mercier:

そうですね、夏は暑いよ、汗掻くよ?やっぱここは夏用のスーツはもう1着位買い足しておかないと厳しい気がするなぁ、狙っていたスーツ、来シーズンには1.5倍になっちゃうんだってさ、そう考えたら3割以上今なら安く買えるんだし、必要経費って事で押さえたいんだけど・・・・駄目かなぁ・・・?
てな感じでトライしてみて下さい。先程ブログ書いたのですが、既に48もラス1になってしまいましたので(汗)
(May 19, 2018 21:09:56)

koichi0217:

あれま、あっという間ですね(^^;)
(May 19, 2018 21:12:05)
:

:

Trackbacks
DISALLOWED (TrackBack)