March 01, 2018

いやぁ、暖かかった!


通勤時間と重なっていたので家を出る時は土砂降りだった、という方もいらっしゃるかと思いますが。11時スタートだったので9時過ぎに橋本を出ましたが、その時間には既に晴れ間が出ていて気温もぐんぐんと上がり。20℃オーバーという事で一応ナイロンブルゾン持っていきましたがシャツ1枚で過ごしておりました。何しろ三軒茶屋から代官山、代官山から渋谷とひたすらに歩いて廻ったのですが、シャツ1枚で丁度良く結構な運動でしたがこの気温だと快適に歩けて疲労もそれ程でも。寒い中着込んで歩き回る方が体力使うんだな、と改めて実感しました。

さて。最初の展示会、北アイルランドのハイテクファブリックメーカーが英国で作るアウトドアブランド、ACLIMATISE(アクリマティス)が凄く良い感じでした。自社で素材開発をしていてゴアテックスのプロシェルと同等の性能を持つ事が国際的なテスト期間によって実証されております。更にフリースに関してもレイヤー素材として開発し、フリース素材のミドルレイヤーは単体での運用が可能で−30℃の環境に耐える様に設計され、−50℃の南極で1ヶ月実際に着用されてその性能を実証されております。ハードシェルであるオスプレイは勿論良い感じでしたが、単体でハードシェル的な使い方が出来るミドルレイヤーであり防寒性に優れるフォレスターが本当にそんなに暖かく過ごせるのなら都市生活においては最強の部類になりますので、とても興味深かったです。

何しろこれ、どちらも3万円台で、英国製最新機能素材のミドルレイヤーとハードシェルを組み合わせても7万ちょい、というのはなかなかに魅力的です。なので悩ましいのです。

そしてここ40年で自給率が80%から2%に迄減少してしまったメイドインUSAの衣料品に対して危機感を感じた創業者がクラウドファウンディングで資金調達をして、オハイオ州に古くからある工場を再生して生産される純正メイドインUSAなカットソーブランド、ヴィクターアスレチック。ベーシックなクルーネックスウェットとパーカしかないのですが、どちらも良い感じです。これもまた価値ある逸品と言えるでしょう。更にアルパカ社がベビーアルパカの毛で編んだセーターを提案していたり、ドイツからもニットメーカーが出展されていたのですが、これ以上ニットが積み上がるのは宜しくない、という事で今回はパスしよう、という事に。いやアルパカ社のセーターは良いんですが・・何しろ今日の最後はラッピンノットだし。

という事で次に向かったのはネクタイ、まだ投入はしていませんがこの春から展開するイタリアの辺境の村で手縫仕上げされるネクタイメーカーMaties(マタイス)。ここは12,800円でセッテじゃないけど手縫仕上げなネクタイを作っているメーカーで、村唯一の産業的な感じで村の年頃の女の子が手縫しております。そんな訳でとても小回りが利くので、お客様からリクエストがあった事もあって冠婚葬祭用にシルバーとブラックのタイを無地で押さえておきました。更に小花柄の小紋のネクタイを秋っぽい色で他にはなさそうな物だけセレクトして展開します。何かよく判らないネクタイを見繕って適当に且つ大量に並べているネクタイ売り場のネクタイは何か欲しいって事にはならないでしょうけど、必要な物とこれは良いと思える物だけを集めて並べるとネクタイして働くのを楽しいと思ってもらえるんじゃないか、と思っております。

で、最後にラッピンノット。これがまた凄いのなんの、なんとウールの糸の繊維は16.5μm、スーパーで言うところの140'sのウールとこれ以上なく細いポリエステルを二本取りで撚り編んだハイゲージのセーターがとても良い感じでした。アシンメトリーなデザインになっていて定番ぽいけど定番じゃない主張がされてます。これは確実にやります。

そしてシルクベースのローゲージセーターがこれ又なかなかどうして格好良いじゃないですか。シルク糸自体はヴィトンも使っているのと同じらしいですし、それにウール・アクリル・モヘアをほぼ同量ずつ混紡して表情を出した、ラグジュアリーなケーブル編みセーターです。それと天竺編みとリブ編みを途中で切り替えて軽量で早い時期から投入出来る様にしたニットジャケットが良かったですね。

ラッピンノットは定番ぽい物もあるのですが、やはり何処にもない作り込みをしていてそれでいて汎用性高く着られるニット、というのがその真骨頂かと。まさにそれだけを集めて提案する事になりそうです。

さて。そんな感じで廻って帰ってきましたが、いや暖かいだけでとても過ごし易く、実に展示会日和でしたw

あ、そうそう、そのラッピンノットですが。先だって告知した何故かスプリングセーターと言わずにサマーセーターと呼ばれるレーヨン・綿・ポリエステルのセーターが上がってきました。同じくウィズロムのスプリングコートも上がってきました。木曜日だというのに納品が・・・・危ないなぁ、ちゃんと木曜日はいないから送ってくるなといっているのに・・・ブツブツ。

がしかし。どちらもとても良い感じです。どちらもまぁ謳える謳える・・・・ウィズロムなんて綿の品種、同じ超長綿なのに2種類使ってますし、それをとてもマニアックな精紡交撚という手法で毛羽なく糸を作り、それを高密度に織った生地を更に後加工で光沢感とふんわり感を出す、という凄まじい工程数を経て生地を作っています。まぁ実に春っぽいですけどこれは着ていたらとても格好良い1着です。ただどちらも確実に春物なんですよねぇ。3月に入ったから梅春ではなく桃春な感じで春の新作として紹介しちゃっても良いんですけど、まだちょっと早いよなぁ。でも恐らくこれかなり早く動きそうなので。こうやって情報を流している次第です。

取りあえず本日は展示会報告、という事で。入荷情報も書いた事ですし、週末は是非ご覧になりにいらして下さいませ。
blogram投票ボタン ブログランキング・にほんブログ村へ

Posted by mercier at 20:35:00 | from category: Main | DISALLOWED (TrackBack) TrackBacks
Comments

koichi0217:

日中少し恵比寿〜代官山、中目黒と仕事の為、スーツで歩きましたが、30分も歩くとジャケットもコートもいらないなとなってしまいました。
予算をどう割り振るか、悩ましいところです。
まあ、ある意味楽しい悩みですがw
(March 01, 2018 21:32:56)

浪漫:

RAFのエクストリームコールドウェザーパーカをご存じでしたら教えてください。
同じものを英国製の既製品で展開するとお幾らになると推測されますか?
(March 02, 2018 11:48:24)

mercier:

koichi0217さん、
思いっきりニアミスしてますねw
私は三軒茶屋から249を南平台に進み、そこから旧山手通りを代官山に向かったので、時間にもよりますけど恵比寿・代官山から中目黒に恐らく駒沢通りを進んだと思われますが、チョコッとだけ私も鑓ヶ崎交差点から駒沢通りを恵比寿方向に進みましたから。

シュナイダーの価格も決まりましたし、確かに色々と悩ましいところですね。でもナルデッリのスーツは価格差を考えると押さえておいて良いと思います。折りを見てw
(March 02, 2018 20:27:32)

mercier:

浪漫さん、
唐突且つ脈絡のない質問ですねぇ。
どうでしょうね、というかその辺ならナイジェルケーボン辺りでありそうな物ですよね。とはいえナイジェルなら15万は堅そうですが。

そしてその手のミリタリーアイテムをヴィンテージレプリカ的に拘って作ろうとすると素材も含めて何処迄やるか、という事に。年代によって素材も違います、後期モデルのベンタイルの物を復刻したらベンタイル英国であってもなかなかに高いですし、後は中綿を安いキルティング中綿にするか、プリマロフト並みの物にするのかでだって価格は大幅に違います。ファーも上等にしてジップまで英国製にして、とやっていったら英国製だとやはり10万切るのはかなり頑張らないと無理で、安い工場である程度のロットで作っても8万以下はないでしょうね。まぁこんな感じで。
(March 02, 2018 20:38:47)

浪漫:

店長様
すみません、答えてくださるであろうと確信しておりますので、聞いてしまいます。ヤフー知恵袋的に利用してしまい申し訳ありません。
最近古着で手に入れまして、作り込みに驚いているところです。
(March 02, 2018 21:02:44)

koichi0217:

mercier様
押さえたいのですが、予算的に購入できそうなのが早くて4月頭、遅くて5月頭になってしまうのです。お小遣い製サラリーマンの悲しき性ですw
あれ、シュナイダー価格でてましたか?
たしかまだ聞いてなかったかと(^^;)
(March 02, 2018 21:14:26)

mercier:

浪漫さん、
ええ、まぁ答えてますけどね、毎度のごとく(笑)

あれはモッズコート等に比べても米軍より英軍の方が製品の縫製クオリティに対して厳格な基準でチェックしていた為、素晴らしくハイクオリティですよ、確かに。素材もモッズコートの様に単なるコットンツイルではなく先に書いた様にベンタイルとか使っちゃってますし。ボタンにおいても最上部のボタンはトグルにしてあるとか、そこはかとなく英国のトラディッショナルなディテールを残していますし。時々出てくるデッドストックもしくはそれに近い備品はとても高値で取引されます。アタリ出まくりの古着でもそれはそれで元生地が良いから良い味になってますしね。

とまぁそういう物です。
(March 03, 2018 15:10:47)

mercier:

koichi0217さん、

事情はお話しして頂いておりますので察しておりますw
まぁ何ですな、そのぐらいなら予算が出来た時で良いんじゃないでしょうか、1月にスーツを・・・というのをお聞きしておりますし、状況的にやはり2月にこれ以上スーツ買ったらかなり不機嫌になられてしまうと思われ(汗)
そして物入りの時期でしょうから今月は止めておいた方が良いでしょう。むしろ残り少なくなっているので今月ならお勧めはセッテの桜のネクタイです。これスーツの時にはこの時期最強のインパクトとバランスをコーデに加えてくれますので。

ちなみにシュナイダーはまだ公表しておりませんでしたが、今回は168,000円(税抜)だそうです。ちょっと上がってますけどサンプルもなかったのでB.A.Tだけのスペシャルで色もチャコールときたらもうこりゃ押さえて良いな、というスペシャルなローデンクロスのシュナイダーコートですね。
(March 03, 2018 15:18:10)

koichi0217:

mercier様
お察しいただきありがとうございますw
そちらの予算確保に動きつつ、それまでに売れてしまったら予算をパンツなどに回しつつ、残りを秋冬への予算に繰り越しにしようと思います。
そういえば、春夏は綿中心になるかと思いますが、ウールのパンツ取り扱う予定ってございますか?
(March 03, 2018 17:52:28)

mercier:

サマーウール、良いんですけどねぇ。
残念ながら出物がなく。
ザンスのシルク/リネンとかが出物と言えば出物でしょうか。春のナルデッリのスーツはウールですが。

パンツ単体となるとサマートロピカルを!というのはちょっと踏み切れませんですw
(March 03, 2018 20:41:17)

koichi0217:

mercier様
ナルデッリ春もあるんですね。
ツーピースでナポリモデルとかですか?
(March 04, 2018 01:46:45)

mercier:

ナルデッリ、春はミラノの2ピースでウールのフレスコに近いバスケットウィーブのネイビーと、新型のサレントモデルでリネンのグレーの2型を予定しています。
こちらはこちらでお楽しみに。
(March 04, 2018 13:26:19)

koichi0217:

ミラノのツーピースの方が特に気になりますw
フレスコに近いってことはフレスコではないんですね。春夏秋に使用するのが良さそうな感じでしょうか?
実物見たらスリーピースの方と迷ってしまうかもしれませんw楽しみに待ってます。
(March 04, 2018 20:57:05)
:

:

Trackbacks
DISALLOWED (TrackBack)