June 09, 2018

夏の新作紹介 vol.9 Royal Row Herringbone Linen Suit “African Memory” (B.A.T別注)


明日から雨かぁ・・・・昨日帰る頃にはそこそこな雨になっており、朝には止んでいたものの今晩遅く、そして明日以降は梅雨空になるとの予報。ヤレヤレです。しかし。本日の入荷は久々に萌えましたw
ロイヤルロウ、プレコレクションでオーダーしたらほぼほぼメインコレクションでボツっていて、再度オーダーし直したんだけどそれもまた変更を余儀なくされ、と2回生地もデザインもほぼほぼ変更する羽目になった為に、自分でも最終的にどうなったのか覚えていないという始末だったのですが。ピッティ直前になって上がってきてくれたので開けてみたら。そうだった、今回はこれ以上なくコスパと美味しさを追求する結果になったんだった、と思い出しました。

今シーズンはナルデッリもロイヤルロウもほぼほぼ同じ構成で発注をしたのですが、ロイヤルロウは今シーズンのテーマがアフリカンメモリーという事にしてあって、そもそもプレコレクションではそのテーマを活かす事できっと本国等でもそのラインを生産するだろうからそこを押さえよう、としていたんですね。ところがピッティ終わってみたらそれ全くなし。というかそのアフリカンメモリーというのはリビングストンに代表される英国の探検家等がアフリカを探検して文明を広げていったというのにちなんで、英国調をアフリカの大地の色、グリーンやレンガ色等サバンナやジャングル、大地溝帯等をイメージしたカラーリングで表現する、というテーマでした。でも確かにね、単純にビジネスや汎用性を考えたらそりゃネイビーやチャコールやグレーなんぞの方が良いという事にもなろうかとは思いますが、それを優先するとテーマもヘッタクリもなく。でも結果として全体的なバイヤーの意向はその実用性重視だった為、ほぼほぼそのアフリカンメモリーな提案はボツ、という事に。

ちなみに合わせて実用性を考慮した春夏スーツの発注をしたら、これまた生地のボツをくらい。私はブランドのコンセプトやテーマを尊重はしますが、それでもそれをお客様に唯唯丸投げでぶつけて気に入らなかったら買うな、というスタンスには到底なれず。テーマに沿った提案をしつつ、実際仕事にも使って下さっているお客様への提案も合わせて、というバランスを常に考えております。なのでこれはという生地でオーダーしたのですがボツ。代わりに使える生地をピックアップしてもらって再度オーダーする、という事になったのでした。こちらはこちらでそのうち紹介しますね。

で、今日の紹介はそのアフリカンメモリーというテーマに沿ったスペシャルなスーツです。

自分で書くのもなんですが。結構しぶとく当初のコンセプトを形にしようとする方でして。基本的にこのコレクションテーマに沿ったアイテム、ほぼほぼボツったんです。それでも私は諦めなかったというか、ニーズを汲む事は重要だけれど、一般消費者が自分ではこれ思いつかないけれどこれなら欲しい!と思わせる提案がないと1つのブランドを継続していくのは難しいと思うんです。だから目新しさの為下手すると1シーズン、続いても3シーズン程度で取扱いブランドを変える、という選択をする事になるセレクトショップが多い中、出来る限り取り扱ったブランドは継続するという事を検討します。そして。このアフリカンメモリーというテーマを何とか形にするべく発注したのが今回のジャケットとパンツ、つまりスーツなのです。

当初発注していたスーツがボツり、ジャケットもボツったので考えたのですが、何とかそのテーマに沿った色の生地をジャケットとパンツ共に生産可能な生地の中から選び、それを組み合わせてスーツでの提案にしようと思い立ちました。というのも。

イタリア製の凝ったパンツ、自社工場を持っているところならともかくとして、そうでないとやはり3万円台になってしまうところが多く。ロイヤルロウも2プリーツテーパードという今時なシルエットのパンツを提案はしてきていたのですが、単品で取るとこれは無理、という4万円台の提案でした。これじゃ一寸辛いなぁ、という事でパンツ単品での取扱いはここ数シーズン断念しているのですが、それに対してスーツがボツったので同色同素材のジャケットとパンツの組み合わせを発注すれば、グレードの高い生地でも今回はスーツとして値頃感のある設定で提供してくれるとの事。

で、あったのが今回の生地、イタリアの名だたる生地メーカーの一角、ソルビアッティ社のヘリンボーンリネン生地のグリーンを使う事に。これにシルエットをマイナーチェンジして裏を極力減らした仕様のケントモデルのジャケット、そしてその新型のパンツ、コルビーを組み合わせてスーツにしたら、115,000円(税抜)という素晴らしくコスパの良い設定になりました。いやぁ、秋冬もこのグダグダな生産確定迄の経緯によって、他と比べてもあり得ない価格でスーツ提案しましたが、この春夏も結果として更なるアドバンテージを獲得するに至った結果、ジャケット単品でオーダーするより生地からモデル迄ある程度の選択が出来るならスーツとして取る方がコスパが良くなるという事で。

他にはないグリーンのリネンのスーツ、しかもイタリア有数の生地メーカーの生地、これ夏に着ていたらとても新鮮ですねぇ。どうしてもお約束の様に、というかオフィシャルなシーンではお約束なのですが、そこを重視するとネイビーとチャコールしか色使えなくなっちゃいますし、箱根や軽井沢の様な高原や山間の避暑地にはこれ位の方がより合いそうです。ちなみにもう1型のスーツはバッチリネイビーなスーツなのですが、私としてはブランドのテーマが全体としてはほぼ存在しなくなっている中、一部の理を貫くべく敢えて拘って作ったこのスーツ、是非試して頂きたいですね。それにこれ、パンツも単品で使う事を前提に作られた最新モデルですし、上下で持っておいたら使い勝手がかなり拡張される、という事でやはりスーツの提案、バッチリかと。

あ、クローサープラントのTシャツもなかなかに良い感じでした、そちらもお勧めですw
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