February 21, 2018

梅春の新作紹介 vol.6 six pack franceのDUST PULL


まだ三寒四温という程ではないのですが。今日は何気に過ごし易い一日でした。最低気温が氷点下にならず、最高気温が10℃以上というだけでこんなにも過ごし易いと感じてしまうのは今迄が今迄だったからなんですが、そうなるとこの時期に使えるアイテムの紹介というのを考えてしまいます。

今の気候だとかつて秋と春にメインで使われていた様な相物というのを使う時期がどうしてどうしてかなり短く。大体がヘヴィウェイトなコットンツイルで作られたものが多く、そういった物が実際に丁度良く使える時期というのが本当に短くなってしまっています。

むしろ使えるアウターとなると一重のマウンテンパーカであるとか、より薄手のアウターになってしまいますが、困った事にそこ迄の間をつなぐアイテムというのが悩ましいんですよねぇ。でも取りあえずハイゲージセーターは間違いなく丁度良いミドルレイヤーでありインナーである、といえます。なのでそのハイゲージセーターで残り僅かですがこれはなかなかなコスパですよ、という物が本日の紹介です。

シックスパックフランス。現代フランスにおけるトラッドではないけれどきちんとした物作りをしているカジュアルブランドにして、ストリートカルチャーやヨーロッパのヒップホップやロックシーンで活躍するミュージシャン、そしてグラフィックアーチスト等とコラボでコレクションを展開する、よくあるTシャツだけのブランドではないトータルファッションブランドです。日本の代理店が現在不在な為、日本での展開は限られた物になってしまっていますが、ストリートカルチャーのエッセンスを加えたところでそこはほら、ヨーロッパでありフランスなので。本来のトラディッショナルな物作りやスノッブでフェミニンなフレンチカジュアルにそれを加えた事により、程良くリアルなライフスタイルにマッチするアイテム構成になっております。

で、このニット。これ銘作紹介で再度紹介すべきか、散々悩んだんです。というのもこういったインターシャ編みでパネルに切り替えていて、それでいてちゃんと目減らしとかして縫い合わせじゃなく手編み合わせをしているセーターってアジア生産には殆どなく。あまりにガチャガチャに切り替えているのとかはモードや如何にもなイタリアンテイストになってしまって私個人としては欲しいと思わないのですが、例えばなんですけどほぼB.A.Tのみで展開されているウンベルト・バラーティのハイゲージセーター、あそこ実はこのぐらいのパネル切替とか身頃だけ幾何学に切り替えた物とかラインナップされているんです。何しろベルサーチのニットのOEMを請け負うファクトリーですから、あそこ迄派手派手に切り替えた物はファクトリーブランドラインにはありませんが、あれを可能にしている技術を持っているので本来はそういったモデルがメインで構成されています。ただ一つ問題が。そのインターシャ編みを組み込んだ途端に一気に価格が上がるのです。

同じ糸で編まれたソリッドのハイネックやクルーネック、Vネック等のセーターを展開していますが、そちらは18,000円程度。ところがこんな感じでインターシャ編みで切り替えた途端に1万+ぐらいになってしまいまして。イヤイヤイヤイヤ・・・・判るけどね、その程度の切替ってついつい思ってしまうけど、それでも一応編み機変えて編まないといけないし。でもそれは一般消費者感覚からしてそれだけの事でそんなに価格が上がるって思いませんて。そうかぁ、だからむしろこれでもかとインターシャで編み柄を入れた物にしてそれならそのぐらいの付加価値と思ってもらえるって事かぁ・・・・とペラフィネとかのニットを見て思う訳ですが。それでもそうそう結果が付いてこないのは、国内でインターシャ編みでこれでもかとガッツリお絵描きしてきていたインソニアのインターシャ編みのセーターが飛ぶ様に売れる、という事にはならなかったから。難しいんですよねぇ、この辺のバランスが。

やはりある程度オーセンティックでコンサバティブな服装でも合わせられて、それでいてソリッドのニットよりも単体で着てカジュアル感が演出出来て、という良いとこ取りなバランスだと一気に需要が高まる、という事なんでしょう。その点このシックスパックフランスのダストプル、同色系の切替で前から見たら身頃だけが切り替わっているのですが、袖の肘側も身頃と同じ様に切り替えているので、後から見ても単色ではなく袖部分が切り替わって見えます。それでいて同色系のグラデーションなので煩くない。これぐらいの切替だともうちょっと季節が進んでジャケットの中にハイゲージのセーターだけという着方になるとその真価を発揮してくれます。

何しろ上記で説明した通りちょっとした事なのに価格は一気に上がってしまう物なので。にも拘らずシックスパックフランスはフランスブランドでEU内生産にも関わらず、コスパが非常に良いのです。これなんと16,800円(税抜)です。これポルトガル生産ですが、それよりも人件費の高いイタリア生産とはいえ、糸のグレードはバラーティの物と遜色なく、それでいてインターシャ編みなのにこの価格ですから、こりゃ良い感じですよね。残念ながらMサイズでこれ1着を残すのみですが、使い易い色でもありますし、価格もこなれていますので、気になった方は早めのご決断を。

いやぁ、後になってからやっぱこれ異常に安かったんだな、と思いましたが、そんなのは後の祭り。そしてそのブランドの全体のバランスからニットはボツ率が高く、このブランドのニットでまともに入荷したのは恐らくこれだけだったと思います。そんな感じで発注に対して入荷率が悪く商社から見切られちゃったのですが、物は悪くないというかむしろこれ以上コスパの良いフランスブランドってないよね、というクオリティでした。また復活してくれないかなぁ、何なら直でやれないかなぁ、と思うぐらいのブランドですね、ここ。Tシャツは沢山ありますので、そのうち又銘作紹介で紹介すると思います、チェックした事のなかった方は一度見てやって下さいませ。
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