December 31, 2017

皆様、良いお年を!

いやぁ、なんだかんだでこんな時間ですが。
本年も皆様に並々ならぬお世話になりました。特にこの秋冬は、インポートを中心に著しい納期の遅れやアクシデントが相次ぎ、ご迷惑をおかけしました。

思い返せば、本年はネットとリアル店舗との比率が世間一般では顕著に変わったのが実感出来る年だったのではないでしょうか。

しかしB.A.Tではネットの使い方が他とは異なっていると思っています。ネットで売るのではなく実店舗への誘導に使っているので。

来年どうなるのか判りませんが、来年も変わらないご愛顧をお願い致します。

では来年が皆様にとって良い年であります様に。

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December 30, 2017

冬の新作紹介 vol.24 ROYAL ROWのWool/Silk Italian Tweed “LONDON” Jacket


さて今日は本年最後の営業でした。明日から1月2日迄お休みさせて頂きます。とはいえ、ブログはお休みしない予定です。書くだけならスマホからも書けますしね。さて、今日も律儀な事に年内最後の営業だからという事で顔を出して頂いたお客様が結構いらっしゃいまして、本セールで何を押さえるか、来春夏・来秋冬の入荷予定や他のネタ等々色々なお話で盛り上がっていかれました。

そんな2017年の有終の美を飾るべく何を紹介しようか、と散々悩みました。ヘヴィなアウターは1月に持ち越す事にしていましたので、それ以外の何かなのですが、その中でこれは、というお話を書ける物となると、これしか無いでしょ、という事でロイヤルロウのジャケットが今日の紹介です。

これもねぇ。とても良い生地なんです、良い生地なんですけどコートと同じ問題が発生したのです。元々はロイヤルロウのコレクションテーマに沿ってブラウン系の色を発注していたのですが、それがボツになるという。生地そのものがボツになっていない事からもこの生地の良さは窺い知れるというものですが、それでもツィードって言ったらやはりブラウン系だと思うんですけどねぇ。お客様にかねてからリクエストされていて、それで今シーズンはご期待に添えますよ!なんてお伝えしていたらまさかのカラー変更を余儀なくされる羽目に。トホホ・・・

で、これ生地自体はとてもイタリアならではで、コートを着て洗練されたシルエットやレイヤードになる様なパターンと相まって素晴らしく理に適っております。バージンウール62%シルク38%という組成でネップの散ったツィードに見える生地なのですが、初毛のウールの梳毛のみを使い、ツィーディなネップをシルクを飛ばして表現しています。そうやっておった生地をブラッシュして起毛させ、ツィードな表情にしているのですが、梳毛とシルクなので生地に厚さはありません。そしてとてもしなやかでリアルなツィードの紡毛感というかチクチクした堅い感じは一切無し。見た目はツィードですが肌触りは滑らかでしなやかな、まさにイタリアンツィードというやつです。

現代のエアコンが効いた室内で過ごす事が大半な状況下で、リアルなツィードのジャケットというのは室温が25℃近いと実際着ていて暑いです。比較的目の詰まっていないハリスツィードであってもそうですが、これ単体で外に出るとどうしても縮絨していない紡毛の生地の大半は空気が抜けて逆に寒いです。かといってある程度芯据えして構築的に作ったその手のリアルなツィードジャケットだと今度はその上にアウター、コート等を着ると重ね着が過ぎて身動きし辛く野暮ったく見えてしまいます。その点まず生地の厚さと柔らかさで見た目に反して着用感は軽快、その生地に対してロイヤルロウはイタリア南部らしいナポリスタイルに近い縫製仕様が特徴で、このジャケットも極力芯を減らし、裏地もほぼ抜いて見返しも大見返し、ポケットの内布の内側面のパーツも表地と同じで内側から見てもパイピング以外に表地しか見えない程徹底しています。

秋冬物のジャケットとして提案されているもので、ここ迄防寒具としての発想を無視して見た目と着心地とリアルな使われ方に振り切ったメーカーは殆どありません。これはスーツ等全てにおいてそうですけど、ロイヤルロウはスーツの組上を含むテーラードジャケットに対して徹底してその仕様を貫いております。季節感はしっかり出しながらクロージングのコーディネートのセオリーと現代のライフスタイルとを摺り合わせ、着用者がより洗練されてスタイリッシュな着方をしていると思ってもらえる提案こそがこのブランドのコンセプトの1つなのです。ブリティッシュなイメージをイタリア南部の軽快で着易いパターン&アイロンワークで構築し、フレンチなエスプリを利かせたクロージング、まさにそんな1着にこのジャケットはなっております。サイズは46・48の2サイズ展開、価格はこの生地にしては頑張った68,000円(税抜)です。

最近このブランド、生地に驕っておりまして(笑)、イタリアの名の知れたミルの生地かそれに匹敵するものが多く、結果として殆どのジャケットが7万円台以上になっております。とはいえ、このブランドの魅力はコスパにもある、と思って取り扱っていますので、可能な限りジャケットでアンダー7万、というのを提案したいな、と。しかしこれ、今シーズンのテレリアゼッドのパンツなんぞと組み合わせるととても良い感じです。オススメです。

という事で本日で本年の営業はお仕舞いですが、明日は大晦日なので本年のご愛顧へのお礼と新年の営業について書かせて頂きます。
ではまた明日。
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December 29, 2017

冬の新作紹介 vol.23 FILIPPO DE LAURENTIISのCashmere brended 120's Superfine Merino Turtle Neck Sweater


今年の営業も残すところ明日だけになってしまいました。今日はしかし忙しかった・・・・まず昨日小さい袋と大物様の袋が切れてしまいまして、明日の午前中で袋屋さんが年内営業終了してしまうので、今日のうちにと午前中に買いに行き。戻ってきてちょっとしたら今度はお客様が引きも切らずという訳ではありませんが昨日に引き続き18時頃迄切れず。プレセールの権利を使いつつ、新年3日からの本セールをどうするのか、物色していかれるお客様ばかりでした。その結果、現時点でのフィリッポデローレンティスのセーターの在庫状況ですが、ヤクのセーターはネイビーとキャメルが46・48各1、グリーン系が46のみ。紹介済の前開きニットベストは2色とも46・48共にありますが、残り僅かです。

そして今日紹介するのがまだ紹介していなかった最後の1型、ニットベストと同じスーパー120'sのスーパーファインメリノに10%カシミアブレンドの糸を使ったタートルネックセーターです。


このモデル自体は昨年からの継続、というか定番です。定番モデルだけにレベルの高さが窺い知れようというものですが、この素材からして他社のハイゲージの糸と一線を画しておりますけどやはり定番のレベルが高ければ高い程コレクションモデルのクオリティも上がろうかというものです。昨年はアイスグレーとグレーベージュ、インディゴブルーの3色展開でしたが、ほぼ完売。今年は好評だったその3色にチャコールグレーを加えて4色にしました。価格は昨年同様の19,000円(税抜)。サイズはレディス兼用サイズとして44を加えて44・46・48の3サイズ展開にしております。

何だかんだでベースになるベーシックなハイゲージのセーター、定番色は一通り揃えておきたいもの。それだけで冬のコーデのバリエーションが広がりますから。白はTシャツ的な感覚からして良いのですが、何しろ汚しそうです。なのでこの多少の汚れは目立たないアッシュグレーを白の代わりに取っているのですが、このアッシュグレーと単なるベージュよりもメリハリの効くダークベージュっぽいグレージュ、そしてネイビーのジャケットと合わせてもメリハリが効くインディゴブルーと今シーズンの新色であるチャコールグレー、どれをとっても使い易い色ばかりです。

何だかんだでサイズ欠けが早そうなので、定番とはいえサイズがありますから早めの検討をお勧めします。

さて、明日は今年最後の新作紹介です、お楽しみに。
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December 28, 2017

冬の新作紹介 vol.22 glovesのIntrecciato Touch Glove


いや寒いですねぇ、昨日もですが、数日前迄連日15℃オーバーの最高気温が続いていたのにここにきて8℃と気温差が7℃もあります。流石にもう冬の気候で逆戻りはしなさそうです。そうなってくると今シーズン取れる事になってそれならいっそ、という事で別注したこのグローブが今日の紹介には相応しいだろう、と。

昨日の段階で書いた通り、今日は良いのですが明日の新作紹介については微妙なところです。まだ考え中。今日は木曜日でしたがやはりこのブログを読んで頂いている方がお客様の殆どなので、皆様本日は営業しているとお判りな様で、19時過ぎ迄お客様が途切れず。ラッダイトやテレリアゼッド、ディルンドゥルウントブア等が動いております。そんなこんなでお客様と楽しく過ごしていたので、漸くこうしてブログを書く時間が取れています。

1899年創業の革工房を起源とするナポリのグローブメーカーであるグローブス。3年前に一度取扱いをしたのですが、その際提案していた商社が1年で取扱いを止めてしまったので取れずにいました。それがひょんな事から取引可能になりまして、持ち込まれていたのは以前取り扱ったタッチパネル対応の物ではなかったのですが、タッチパネル対応の物も発注可能だという事。何しろグローブ専業メーカーなので、安い物から手の込んだ物迄沢山のバリエーションがあるのです。最近の日本での展開を見ていたら大概が買い易いからでしょう、15,000円以下のモデルばかり。でもB.A.Tではこのメーカーは高くてもアンダー2万な設定なので、どうせならハイエンドなモデルにしようという事に。何しろこのモデル、イントレチャートに見える挿しメッシュで内張りはウール50%カシミア50%、そして何よりも掌側のレザーはタッチパネル対応レザーになっております。これによって手袋をしたままスマホに電話が入ってもグローブを外さず取ることが出来ます。細かい操作は手袋を外してやれば良いですけど、どうしても外出中に手袋をして外を歩いている際に電話が来たりするとそのままとりたいですよね。3年前は16,800円でしたが、それよりは価格は上昇しております。でも18,500円(税抜)で押さえることが出来ました。10%アップといったところです。そして何より嬉しいのはかつては黒と茶とネイビーのみだったのですが、今回はブラックとブラウンはそのままに、ネイビーの代わりにマリン、そして表地の色でアーミーとルビーという2色を加えました。アーミーはオリーブグリーン、ルビーはバーガンディです。

そもそもこの仕様のグローブスのレザーグローブはザッとググって検索した分には見つかりません。サンプルもそうそう国内に持ち込まれていない様ですし、更にアーミーとルビーはかなり取り扱い少なそうです。個別の写真がこれ。



サイズも3サイズ、7ハーフ・8・8ハーフと揃えております。英国製のバーカー・ブラウンと並んでリーズナブルで本国生産、そしてこちらは実用的な機能が附加されています、他には無いラインナップになっていると思いますので是非どうぞ。
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December 27, 2017

冬の新作紹介 vol.21 Heinrich DinkelackerのCordvan “Luzern” Doppelmonk


年の瀬が迫っているのでどういう順番で今日を含めて残り4日間を使おうか、悩ましいところですが。あ、ちなみに先に告知しておりますが、明日は木曜日ですが営業致します。仕事終わりな方が多く早く上がって時間が取れるからいらっしゃる、という方が多いと思われますし。そうなると遠方の方にとっては紹介出来るものは先に紹介して押さえられる様にしてくれよな、と思うところですよね。

悩ましいと書いておいてこういう書き方もなんですが、明日迄は決めています。今日が昨日予告した通りハインリッヒ・ディンケラッカーの今シーズンの別注の紹介、明日が日本でも取り扱っているところが少ないイタリアのグローブメーカー、グローブスのグローブの紹介、ここ迄は決めているのですが、残りをさてどうしよう、という事に。フィリッポデローレンティスのタートルネックセーター・ロイヤルロウのトラベルスーツ・ロイヤルロウのツィードジャケット・ケスティンヘアのハリスツィードのパンツ・フォーティスのフォークランドコート・PHデザインズのニューデルタジャケット、とまぁここ迄は冬の新作紹介として紹介しておきたいところなのですが、ここに書いただけで6型。他にもいくつか来年に持越しを決めている物もあり、さてコリャどうしてくれようか、という事に。2日に対して6型ですから。とりあえず重い後の2つは来年に廻す、という方向で残る4つのうち2つを選ぶのに頭を悩ませている、という状況です。

ま、その辺は明後日のお楽しみにしてとりあえず今日の紹介に入ります。

ずっとやってきていなかったこの色、英国やドイツではオックスブラッド、オールデンではチェリーと表記されてきた色です。ディンケラッカーで今迄ブラック・ネイビー・ダークコニャック・ウィスキーと4色はやってきていますし、コンビネーションもやっていますが、唯一やっていなかったのがこのド定番、鉄板カラーです。

でもコードヴァンの値上がりと汎用性と使い易さを考慮して当面コードヴァンのディンケラッカーについては新たな発注はしない方向で、と考えた時に最後の最後にどうせなら一番使い易いヤツをやっておこう、と思い立ちまして。でも良くも悪くも最も判り易いコードヴァンだけにどんなモデルにしてくれようかと悩みに悩んで出した結論がこれです。

そもそもが私はディンケラッカーのラストの中ではこのルツェルンが最も好みです。判り易く典型的なのはブダ、そしてそれに近いけど汎用性を加味したのがリオ、大概はこの2つのラストだけが世に展開されていますが、私としてはヨーロッパにおいて最も評価の高いラストであるルツェルンを推しております。そしてどうせオックスブラッドを使うのならコードヴァンの靴を展開しているオールデンやトリッカーズが持っていない形にしよう、という事に。

で、このダブルモンクをソールの仕様を三つ編みノルウィージャン+OKギムウィック社のラバーソールという組み合わせにして別注する事に。上記2社にはダブルモンクというモデルが無いですし、何よりベーシックなオックスブラッドに合わせてウィスキーやダークコニャックやネイビーと違って単色の糸で三つ編みして汎用性を高めています。汎用性を高めている、といっても差別化と靴としてのレベルの高さを追求するとノルウィージャンである、という事は私としては外せませんw

まぁ当面コードヴァンはやらない予定ですので、なんとか年内に入ってきたこの渾身の別注モデル、是非押さえて頂きたいものですね。といっても現段階でサイズは6ハーフと7のみになってしまっております。これは!という方、お早めに。

という事で悩ましいですが30日迄は新作紹介を続けますので、お楽しみに。
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