October 07, 2017

秋の新作紹介 vol.5 ANGERO NARDELLIのCashimire Mix Super100's Windowpane 3 Piece Suit (Milano Model)


一気に忙しくなるから恐ろしい・・・・・今日はありがたくも昼過ぎから全く休む間もなく20時頃迄お客様がいらっしゃり、結果としてブログを書いている時間がなく。その後用事があってそれを済ませて店に戻ったら22時30分過ぎ。とはいえこのブログを書く為にだけ戻ってきたのですが(汗)

日々最高気温が22℃とかの日が続き、このぐらいでしばらく推移するみたいですが日によっては20℃を切る日もあり、という頃合いに入ってきました、このアンジェロ・ナルデッリの3ピーススーツが。今日いらしたお客様も皆様ご覧になって吟味を重ねた生地感とミラノモデルの縫製仕様やシルエットの特徴、そしてその結果としての使い回しの良さに悩ましく思いながら見ていかれた様です。

今回のミラノモデルというのは、ナルデッリはトリノ・ミラノ・ナポリ・カプリの4つの縫製仕様と形状の違うモデルを用意しているうち、バランスの取れたモダンなシルエットになっていると言っても良いモデルです。トリノはクラシカルな街で1950年代のスーツの特徴であるコンチネンタルスタイル、肩も胸周りも強調して男らしく見せるシルエットを残しており、ぱっと見その構築的な作り方は英国調と見えなくもないのですが、戦後の男性に力強さが求められた時期の名残と言えます。ナポリは春夏にやっていますが、芯据えを極力減らしアイロンとパターンワークでシルエットを作る、暑い時期には中身が少ないので快適、それでいて見た目にはある程度構築的に見えるアクティブなものと言えます。カプリはリゾートスタイルでアンコンストラクテッド、芯を入れないアンコンスタイルでカジュアルなスーツと言えるでしょう。それに対してミラノ、ナポリに比べれば北部なのでそこ迄暑さを気にする事もなく、砕けたリラックス感よりシャープでエレガント、ミラノコレクションに代表されるモードな雰囲気を生み出す土壌とも言える軽快に見せつつシャープなイメージの、現代的なスーツを標榜するモデルです。

それを3ピースで作り、しかもネイビーにアイスブルーのウィンドウペーンが入った今回の組み合わせは、とにかく単品単品の使い回しが利き、1つ1つをバラバラに使って手持ちのアイテムと組み合わせてとても使い易い、そういった単品を組み合わせてスーツにした様な合体ロボ的汎用性の高さを誇ります。ジャケットは普通にチノパン等とあわせて使っても良いですし、ベストは他のジャケパンスタイルもしくはスーツに組み合わせても相性抜群。パンツはパンツでなかなかないウールの落ち着いたウィンドウペーンの物なので、ジャケパンスタイルのパンツとして単品で使って上下無地なコーデよりも落ち着いた中にもカジュアル感が出てお洒落に見えるでしょう。

でもそれを実現している今回の主役は何といっても生地です。

寄せて撮ったのですが今一つ判り辛くて申し訳ありません。この生地、繊維の番手はスーパー100'sと、現代においてはそれ程高番手ではありませんが使い易さと耐久性に主体をおいております。そのスーパー100'sのウールにカシミアを4%だけ混紡して作られたのが今回の生地に使われている糸。繊維径もさることながら梳毛を使っていてもカシミアの柔らかな毛羽が立つ糸にして、しかも梳毛でもその毛羽の表情を活かしてツィーディに平織りにしております。梳毛で作ったイタリアンツィードと言われる質感だけツィードの様に見える表情でありながら触りは梳毛の滑らかさ、というとても使い易い生地で、綾織りでそこ迄目を詰めてはないので近くで見ると程良いカジュアル感があり、ウィンドウペーンの柄の出方も綾目が立ってバキッと生地の境目が判る感じではなくふんわりとした感じに。梳毛フラノの様に後から毛羽立たせた加工をしている物ではなく糸の混率と毛羽の処理、そして織り方だけで耐久性と上質さを兼ね備えた生地にしています。

こんな生地で作られているのでジャケットとトラウザース、もしくは3ピースで使用する際にはビジネスでもブリティッシュな冬のイメージでビシッと決まり、普段バラバラに使っても単品単品があわせ易く使い易い、という全ての組み合わせ方や単品での汎用性が非常に高いスーツになっています。イタリアのローカル生地なので3ピースで作ってもそこ迄値が張らず、これで148,000円(税抜)というのはかなりなコスパです。今回の生地のバンチの中にはロロピアーナやゼニア、チェルッティやソルビアッティ等の有名生地メーカーの生地が多く入っていましたが、その手の生地はスーパー120's以上の細い繊維のデリケートな生地が多く、秋冬なのでガシガシ使えてそれなりに暖かく、また暖かな表情に見える物、と言う条件で見ていたらローカルミルのこの生地があり、惚れ込んでこれにしました。今回はサイズ展開は46と48の2サイズ展開ですが、恐らくこれで多くの方が収まると思われます。これかつてハケットで本国の間違いで10万強でオーダー出来てしまった英国ローカル生地の3ピースのスーツ以来のお買い得アイテムにして、その時よりもグレードの高い縫製(こちらはイタリア製ですし)と生地(カシミア混でこの生地厚でスーパー100'sです)なので、かなりなお買い得スーツだと思われます。

是非この連休中に一度見にいらして頂きたいものですね。今日は色々減っております。メアグラティアの昨日紹介した生地のベストとスラックス、共にサイズ2が完売してしまいました。残りも危なくなってきていますので、明日は晴れの様ですし皆様のお越しをお待ちしております。
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