October 05, 2017

秋の新作紹介 vol.3 meagratiaのTwisted Dyed Wool Kersey Waist Coat (B.A.T別注)

昨日から一気に秋めいて、中秋の名月は雲に隠れがちでしたが今日も何気に気温は低く、明日は更に低くなる様で最高気温で20℃以下、それも12時が最も暖かく、本来気温がピークになるはずの14時には15℃程度、もう真冬の最高気温やないかい!と突っ込みたくなる寒さの様です。

昨日告知した入荷、無事入ってきておりましてウォルスオルのミリタリーキャップトゥタイプのストレートチップのダークブラウンとブラック、そしてスコッチグレインのプレーントゥブーツのタンが入荷済みです。明日から用意ドンな感じですね、これは。それと私が失念していたのですが、同時にアンジェロ・ナルデッリの今シーズンのこだわりの別注3ピーススーツが入荷致しました。生地スワッチでしか見ていなかったので出来上がりがどうなるのかドキドキでしたが、予想以上の素晴らしい出来にびっくりです。単品でカジュアルに使い回す事を前提に生地も柄も決めたので、スーパー100'sのウールに4%カシミア混紡した、程良い肉と表面に梳毛フラノの様に起毛感があるのですがそれが4%程度であってもカシミアの効果はなかなかで非常に手触りの良い生地になっていて、まぁこれは汎用性の高さと他ではこんな生地で作られないであろう本格的なミラノ仕様なジャケットで、これは押さえておくべきでしょう!という逸品です。まぁそれについては明日紹介する事にして。

本日は予告通りにメアグラティアの別注のベストから紹介していこうと思います。同じ素材でジャケット・ベスト・スラックス・タイパンツと4アイテム展開するのですが、初回なのでこのベストの紹介そのものもさることながら、今回の別注で使っている生地について書かせて頂こうと思います。

まぁしっかしこの生地、尋常ではありません。どうやったらこんな方法を試してみようと思うんだか。これ比較的柔かな紡毛ウール100%の縦糸は若干コントラストのある杢糸を使い、横糸は単色の綾織りの生地、カルゼの生機を縦に雑巾絞るように絞ってほどけない様にそれを縛り、生地の長さ、50mの注連縄の様にした物を染色槽に入れて染色し、ほどいて蒸して反応させた、という工程で作られております。当然ウールの生地で絞り染めをする事は通常ありませんし、模様を入れるというより色落ちするデニムや草木染めの経年変化による味わいをウールの生地で表現しようという目的で絞り染めをするのは発想として私自身全くありませんでした。しかも普段そんなことやらないウールの染工所にそんな事させるんですから凄いです。

そのこだわりのオリジナル生地を使うとどうなるのか。写真を見て頂くと確認出来る生地のコントラストは陰影ではなく、生地の斑なんです。こんな表情を後加工で出そうとしたらウールだとかなり生地を傷めないと出ませんし、染色技術が未発達だった100年以上昔の生地の雰囲気を出そうとしたら後加工では不可能です。しかしこの方法を駆使するとそういった雰囲気を出せます。

今回のベストはVゾーンが狭く、英国のカントリースタイルを色濃く反映させた物で、それにメアグラティアのアレンジと解釈でリファインしております。しかしそのアレンジがデザイン的には面白くても汎用性が限られたものになってしまうので、オミットするという別注をお願いしました。具体的には襟の形に入っていた刺繍を無しに。更にボタンがこの前合わせの長さに対して3つだけにされていたので、通常のバランスで6個にして頂きました。

かなり使い易く雰囲気抜群、そして生地感を活かしたスペシャルな仕上がりになったと自負しております。サイズは1・2・3の3サイズ展開ですが、今回はセットアップで使うべく単品では勿論ですが、トータルで押さえようという方が多くいらっしゃると思われますので、気になった方は早目の対応をお薦め致します。ちなみに元のコレクションラインのもは3ピースで堂本剛さんが週間朝日の表紙で着用したそうです。それだけに減り方の予測が出来ませんので。
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